今週、大きく野球界で注目を集めたのは中日がヤクルトと戦った27日の試合(神宮)の判定だった。 中日が0―1の8回1死一塁の場面。「5番・左翼」で先発した川越誠司の打球は右翼ポール際への大飛球となり、ファウル判定。これに対し井上一樹監督が、本塁打の指標であるポールを打球が巻いたのではないかとしてリクエストを要求した。 場内でも当該の映像が流れる中、しかしリプレー検証でも判定は覆らず。もし入っていれば、逆転の2ランともなっており、中日球団はこの判定に対し、NPBを訪問。森健次郎審判長に経緯の説明を受けたが、判定は変わらないと返答されたという。 さらに球団としては改善案を含む抗議文をNPB側に提出したが、リクエストに関する意見書は認められないという慣例もあり、不受理になったとも報じられた。 今回の判定に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は29日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】中日川越"疑惑の判定"俺は〇〇だと思う!福永復帰もまた離脱…広島の強さは"末包のある成長"巨人キャベッジがNPB通算11万号!西武が1位まで0・5ゲーム『ネビンの打撃力と圧巻の投手力』」と題した動画を更新。週前半の各球団の戦いぶりに触れる中で、中日の「幻のホームラン」に関しても自身の見解を伝えている。 高木氏は27日のヤクルト戦(神宮)で川越が放った大飛球に関して、「ビデオを何回も見直した、スローにもして。何回も見直して」と入念にチェックした上で「俺の見解だよ、ホームランだと思う」とコメント。 「(ポールで)ボールが一瞬消える。ということは内を通っているんだよ。あれが入っていたら中日が勝っている」と当日の中日の勝敗にも影響を及ぼしたと見る。 リプレー検証でも判定が覆らなかったことには「確信が持てないとジャッジを変えられない」としながら、「見方があるからな。いろんな角度から見ているから。俺もいろんな角度から見てみたけど、いや、これは入っているよなって」と本塁打と感じたとした。 今回の判定においてはファンの中からも様々な意見が出る中、高木氏も「今の技術ならセンサーを飛ばしておくとか、それで分かるようにしておくとか、そういうのも必要かなと思う」とポールに関わる打球に関しては映像だけではない形で、ジャッジが担保できるように提案するシーンもあった。 さらに高木氏は打った選手にも目を配った。ファウルと判定された1球だが「川越の人生も変わるよね」と話しながら、「ファームにいて上がってきて、必死に打った当たりが、あれが入っていると来年も野球ができるかもわからないし。極端に言えばそういうことも言える」と野球人生にも影響を及ぼす可能性もあるとした。川越は5月24日に初昇格、今季は32歳シーズン、プロ10年目の節目の年でもある。 「必死にジャッジしてくれたことも分かる」と審判団の日頃の努力を認めながらも、「今の技術を考えたら、やり方もあるんじゃないかな」と今後のジャッジの取り組みに関しては一考の余地もあるとした。 その中日は29日のヤクルト戦で今季最多タイの13安打、先発全員安打と猛爆。2回に村松開人の1号2ラン、3回に上林誠知に6号ソロが飛び出すなど打線が奮起、6-0と勝利。2連勝で4カードぶりの勝ち越しを決めた。 今回の判定を契機に今後も多角的な議論が求められそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
コメント 10件
川越選手を応援しています。予想通り、ホームランをかっ飛ばされました。折角と1軍に戻ってきたのに驚くばかりの判定がされました。 監督さんからもリクエストまで有りましたが、変更無しと告げられ大変、残念ですね。 そもそも川越、板山、上林選手らは打力があり上手い。ホームランもあると思っています。流石です。 長打意欲を腐らずに今後もガンガンと打って下さい。素敵な良いスイングですね。上手いわ。
やはりどの映像を見てファールだと判断したのかを出してもらわないと誰も納得しないと思います。 リクエストをされた際、審判の方も様々な角度から撮られた映像を見て判断されたと思いますので、用意された映像が分かりにくくホームランと確定するに至らなかった。 とするのであれば、そこは審判団も選手と一緒に現場サイドに回ってもらい、きちんと判断できる素材を渡してもらうよう抗議をした方がいいのでは? このような事を少しづつ積み重ね上層部に理解してもらわないと野球がつまらなくなってしまうと思います。
一昔前ならともかく、今は様々な検証動画があちこちでネットに上がる時代なので、審判の判断は絶対といつまでも突っぱねられるのかどうかですね。 ところでNPBのホームページに「ご意見箱」というものがあるようです。みなさん、そちらへ投書してみてはいかがでしょうか。ここに書き込むよりも効果はあるかもしれませんよ。
警察に捕まった犯罪者でも最初はしらばっくれてても証拠を突きつけられたら観念して認めるものだけど… 判定は覆らなくても間違いとして認めてさえくれたらまだ気持ち的に救われるし許す気にもなるかもしれないけど認めもせず謝罪もなしじゃ今後この判断をした人達を許すことは一生ないね。
試合中にリクエストの判定に対して抗議出来ないルールがあるのは、理解しているし仕方がないとも思う。 しかし後日、中日球団が提出した意見書に対しても、そのルールを盾にしてNPBが受理しなかったのは到底許されないだろう。 つまりNPBは現状のリクエスト制度に問題がなく、改善する気が全く無いということになる。 どんな組織でもそういった意見書については、一旦はきちんと受理して受け止めないと腐ってしまうぞ!
映像みたけどホームランだな。確信もてないとジャッジ変えられないってのはそうだと思うが、今回は確信もてる映像があったわけで。 にもかかわらず確信持てないと審判が判断したと言う事なんだろうが、その説明は拒否らずにNPBはするべきだろ。ポール外から見て、ポール裏にボールが消えている映像があるのに、それに対してファールだとした場合どういう軌道の可能性があると判断したのか?もしかしてそれ考えないで感覚だけで確信持てないとか言ってたらそれこそ反省会すべきだし。 2015年の広島の田中広輔のホームランも、柵越えた後になんかのネットに跳ね返ってグランド戻ったやつも、映像見えてるのに2塁打判定になったがあの時もNPB何もしなかったよね。 間違えちゃいけないのは、もちろん微妙な判定の場合覆せないね、って仕方ないのもある。だけど明らかな証拠があるのに確信得られないって判断したのに対しては釈明必要だろうに。
外野のフェンス、ポールそのものにカメラを付けて、真上を写せるようにすれば、ボールはどう飛んだか分かるのに カメラマンが撮影した動く映像より、固定カメラで確認するって出来ないのだろうか 今の技術で
昔もあったな、ギャオス内藤が篠塚に 打たれた疑惑の本塁打、今みたいにリプレイがないので野村監督が抗議したが判定は覆られなかった、審判がポールを巻いて入った様に見えたと、野村監督はそれ以上抗議しなかった、審判が見えたと言うなら仕方がないと
森審判長に、川越選手への謝罪を求める。 やはり、プロ野球OBですらも、あの判定はホームランだと見解してる解説者がほとんど。 リプレイ検証の仕方が不手際すぎる。 来季以降の、リクエスト検証の仕方のルールは改善するべきだ!
ポールの内外判定ぐらいなら今時簡単なセンサーで十分対応できるでしょ。費用も大したことないし。カメラもどこに置いてんのかね。そんなところも映せないなんて、むしろそっちの方が問題ありだ。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/5adcb4d3ec0bb4e59defe3775992047fcf9b0bf2
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