京都の名産品の「お茶」に今、ある異変が起きています。 その目的は抹茶。日本食ブームや健康志向の高まりで「抹茶」が今、海外から注目を集めています。 茶農家を取材すると、ある「異変」が。 景色が変わってしまったという茶畑。京都のお茶に一体何が―。 【記者リポート】「こちらのお店、まだオープン前なのですが、多くの方が並んでいます」 京都・宇治市の街中にできた長蛇の列。その多くが、海外からの観光客です。 【客】「ここの抹茶が美味しいと聞きました。早く飲んでみたい。お土産にもできるかな」 【客】「ここで日本で一番美味しい抹茶が飲めると聞いて」 こちらは、170年以上続く茶の老舗・中村藤吉本店。抹茶を次々とかごに入れていきます。まさに、抹茶の「爆買い」。 【客】「日本に来るたび、スーツケースは抹茶でいっぱいになります。昨日も来ましたが、売り切れていたので今日は早く来ました」 並べられた商品は飛ぶように売れ、開店からわずか15分ほどですが、抹茶はすべて売り切れました。いま、抹茶はまさに「争奪戦」となっています。 【中村藤吉本店株式会社・中村省悟代表取締役】「当店でもずっと売り切れが続いている状態です。お客さまの需要をとてもではないですけど、満たすだけの供給はいまできていない」 売り上げの9割以上が海外への販売だという業者は。 【株式会社茶匠六兵衛・井上祐社長】「アメリカとかフランス、あと最近は中東ですとかドバイが増えてきています。高くてもいいから“ある分だけ欲しい”というニーズもあってですね。新規のご注文なんかはお断りしてるところも結構ありますね」 人気にあわせて、価格も上昇。5年間で3割程値上がりしています。 突然、到来した「抹茶ブーム」。そんな中で、生産現場にある異変が起きていると聞き、取材班が向かったのは京都府・和束町。 宇治茶の産地として知られ、一面、緑色の茶葉が広がる、幻想的な景色は、“茶源郷”とも呼ばれています。 【上香園代表 岡田文利さん】「黒とかシルバーとか、色が変わってますよね。これ全部、抹茶のもと『てん茶』というもの」 山肌を覆うのは、緑の葉ではなく、黒いシートです。これは、抹茶の元になる「てん茶」という茶葉を生産するために欠かせないシート。 【上香園代表 岡田文利さん】「子供の時の景色はこんなにネットなかったし、一色ずっとグリーンでしたね」
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宇治抹茶の品薄傾向が顕著になったのが、昨年の秋頃からです。高品質の希少な抹茶の需要が増加し、海外客の買占めが増えている。抹茶の上級品は、数が少なく、生産に手間もかかる。そして、長期保存すると品質が落ちてしまう。品質が落ちた抹茶を提供すれば、ブランドの名に傷がつく恐れもある。 大量購入の目的は、主に転売です。東南アジアのショッピングサイトで宇治抹茶が高額で転売されている。悪質なのは、宇治抹茶の模造品の販売も確認されている。 茶道関係者などへの販売分確保の為に、百貨店などでは購入制限を実施している。老舗の店舗も、海外客への購入制限を積極的に行う必要があると思います。でないと、抹茶の未来が危うくなる。
観光地の飲食店や宿もそうだが、インバウンド価格を上手く設定して対応した方が良いのではと思う。売れるからと単純に価格を上げてターゲット毎の数量の適正配分を怠ると従来客が離れてゆく。 為替レートは変動するもの。もし円高に振れたら海外顧客は買い渋る。本来なら国内顧客に支えて貰うべきところだが、一度他のチャネルに流れた国内客を取り戻すのは容易ではない。結果閑古鳥が泣くかもしくは大きく価格を見直さざるを得なくなる。 マーケット毎に対応を考えなければいけない時代になって来たのだと思う。
消費者にとっても生産者にとっても理想的な商売って、瞬発的な大ヒットよりも安定的なロングセラーでは？と常々思う。 流行にそのまま乗ると環境にも変化が生じるし、大量生産は品質も落ちやすい。 そして価格の高騰や爆買いによる在庫の不安定さで日常的に買っていた消費者の心も離れてしまう。 そして流行が過ぎた跡は悲惨なもの。 確かにお金は稼げるではあろうけど、何か大事な物を精神的にも物理的にも色々と失っているような気がする。
ちなみにお米も、酒用のコメをやめて主食用のコメに切り替える生産者が増えているそうです。以前は酒米の方が値段が高かったそうですが、今はその差がかなり縮まったと。ならば主食用より栽培に手間のかかる酒米より、主食米の方が率いいじゃん、という流れだそうです。今後お酒の価格にも影響してくるかも…。
手摘みの抹茶は今のお米と同じでもっと高くても良いと思います。 今の価値は茶畑農家さんが日本では売れなくなって苦労して、何十年も前から海外に展開していたからの結果です。 米不足も抹茶も元の元を辿れば日本人が消費しなくなったのが原因なので、値上げしても買う人に売るのが農家さんの幸せだと思います。
日本人大好きな抹茶が喜ばれるのは嬉しいけれど、値上がり不可避ですね。 先日フランスに行った際、抹茶入りのお菓子をいくつか食べた物の煎茶のような渋いお味でした。 だけど、上質の抹茶を濃く甘くするとチョコレートの様な中毒性の美味になりますからね。これから海外の抹茶お菓子もレベルが上がるでしょう。 それと、私の大好きなミキモト真珠。王道のパールネックレスは数年前から入ると即完売らしいです。 日本人が好きな物を買えないなか、 日本の高級品を購買する外国人。 なんでこんな国になったんでしょうか。
抹茶もそうだし、最近はおにぎり人気も凄い。 こうして、何かのきっかけで爆売れするものが、日本にはまだまだあるのだと思うので、過去の日本人の常識にとらわれない発想で考えていく事が必要だと思う。 このお茶だって、京都以外にも名産地はあるのだから、やり方次第では地方創生のチャンスでもある。 ただ、一過性のブームの終わることもよくあるので、長く愛用される形を望みたい。
記事にある通り抹茶の原料になるのは「碾茶」といい、よく売ってる煎茶とは別の方法で加工されたもので、それで作られた物でなければ抹茶にはなりません。 また、これらは適した茶の木の種類も、美味しくなるとされる葉の育て方も異なり、完全に別の茶葉と分類されます。 そして碾茶生産量は、実は国内で最も多く生産されている都道府県は京都ではなく鹿児島です。 鹿児島はここ5年で生産量を三倍に伸ばしており、今後も増産が予測さています。 静岡も鹿児島においつくべく碾茶工場を新設し、それ用の茶葉の生産を支援しており生産量を増やす予定です。 なので、今後は京都ばかりではなく、他のブランドも育ち、相対的に宇治の地位は下がり、価格も落ち着いてくるものと想定されます。 特に鹿児島、静岡両県とも輸出に力を入れていることから、そちらのブランドが海外向けに伸びることが期待されてます。
去年かき氷屋でアルバイトをしていた時、 外国人の方からは苺ミルクが一番人気でした。 抹茶は苦くて歯に緑色が付くので一度どこかで味わったらそんなにリピートされるものではなさそうです。 お抹茶その物をお土産で買いたい人は多かったけど。 一時のブームでまた安定しますように。
世界的にブームになっている抹茶。この波に乗って生産量増、販路拡大など国は生産者を上手くサポートして欲しい。永続的に続くわけではないかもしれないが、生産者の生活や後継者の確保、可能なら持続できるビジネスに成長させることができればいいと思います
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/8d514d1b1efb27fb7457842d0803b4026159b3d6
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