小泉進次郎農水相が5月23日、情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)にリモート生出演。農政問題について、コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏の質問に答えた。 玉川氏は「(米の)価格高騰の背景には農政の問題もある。今までの農政は農家を守るという名目のもとで生産を少なくして価格を高くした。結果として農家はどんどん減っている。高齢化も進んでいる。望まない結果にもなっている。守らなければいけなのは米の生産。我々日本人の食を、これからどういうふうに農政を転換して守っていくのか」と質問。 これ対し小泉氏は、「これは玉川さん、おっしゃった通りで」と同意し、「今、米農家さんはいちばん高齢化が進んでいて、本当に深刻な状況です。若い方々が意欲を持って取り組むためには大区画化、大規模化、集約化、そしてさまざまな先進的な機械やデジタル化のツール、こうしたものを使いながらも少ない人数でも効率的に農業が営めるような基盤整備、環境整備が不可欠です」と答えた。 次に玉川氏は「農家の高齢化が進むと離農が進んで空き農地が出てくる。引き受け先は大規模経営のところで引き受けてもらうしかない。大規模経営も支援がなければ農地を受け入れられない。今までは小規模農家を守ってきたが、逆にこれからは大規模経営の農家を守らなければ生産は持たない。どうやって大規模経営農家を支援するのか」と聞いた。 小泉氏は「これは、私は玉川さんとは考え方は共有するものがあって」と再び同意し、「今までの農政は小規模を大事にしてきて、その気持ちはわかる。だけど、大規模(経営)で生産性を高めて、歯を食いしばって頑張って、しかも農協系だけに頼らずに自分で販路をつくって、流通としっかりつながって、中には直接海外のマーケットにも売り込む経営者もいる。こういった方々に対しては目がもう少し向けられなかったのか。この思いは私、玉川さんと同じだと思います」と考え方が同じであることを強調した。 ネット上では《同じ考えで同調…小泉大臣と玉川さん激論ならず、拍子抜けだわw》《小泉の話、玉川と同じじゃない》《小泉進次郎氏、玉川さんとリンクする》《小泉進次郎大臣と玉川さんの問答、事前にすり合わせしているの…意見一致しすぎ》といったコメントが上がった。
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付加価値の高いお米は高く売ればよく、普及品はそれなりの品質で構わないとも思います。農家さんのおかげと、精米や保管の技術が上がったおかげか、米の品種改良が進んだためか、流通している最安のお米でも随分昔より美味しくなったと思います。素人に、野菜を育てる(それもものによる)ことはなんとかできても、稲作は相当難しい。お米の生産者さん方が、安定した収入が得られることが大切です。
米生産地議員が農政に影響力を持っている。この人達は当選する為に票がいる。選挙の票は一人1票なので、小規模農家も大規模農家も一人1票です。 そうすると小規模農家が多ければ、票が沢山集まる。つまり、小規模農家の票を農業関連議員がこの票を簡単に手放すことはしない、此が農政改革が進まない一番の理由だと思います。
まず、米農家が儲からない仕組みを変えるべきです。例えば、米農家になれば最低限生きられる生活保護の対象にした上で米をある程度作れる実績があれば、作った分が売上→利益となり、生活保護の金額プラス売れた分の米を農家の副収入としていけば暮らしては行けるはずです。実績が何年もなければ精度を廃止する。それで若者も安心して米農家になれます。 補助金を出すならまずは農地や機械に補助金を出して就農できる環境作りをしないと。 欧米の一部でフランスなどではこの仕組みを既に取り入れております。 「農業を国土保全・文化継承の担い手として保護する」政策を日本でも取り入れるべきです。
日本政府はこれまで農家を守ってきたのではなく、実際にはJA(農業協同組合)を守ってきた。その結果、農家は大きな利益を得ることができず、JAは農家の利益を取り込んで成長してきた。現在のJAの経営状態を見れば、そのことは明らかだ。 今回、米価が下がらなかったのは、JAが備蓄米を小出しに放出することで、米価を一定に保っているからだ。中間業者との癒着が問題となっており、今後は備蓄米の入札において、米流通の全体像を把握し、トレースする必要がある。
コメだけが小規模農家中心に進んできたのは主食ゆえに安定を最優先してきたからだと言われるが、結果として卸の影響が強く、安定もこれだけの高騰を止めることもできていない。 土地を持ってなきゃコメを作れない今の状況は、国が守ってもあと30年もたないと思う。進次郎がこの機会に結果を出して農政改革を進めてくれることを期待する。
大規模経営できるようにするには、玉川さんが嫌いな公共事業をやって、田んぼを大規模化しないといけない。場合によっては、兼業農家など先祖からの田畑を守るために米作りをしているような農家から農地を取り上げて大規模農家や企業に配分する必要がある。それでも中山間地が多い日本で田んぼを大きくするには無理があるような気がする。
この15年、米は特売品に価値を低下させ、特売価格比で高騰とは、日本社会はもはや江戸時代。農家を蔑んでいる。コスト低減優先する大規模化は、倒産の危険と品質低下をはらむ。 重要なのは農水省予算を確保して、国が生産と消費を管理すること。市場任せの食料政策は深刻な危機を招く。
お米の生産者だけではなく、野菜の生産者にも共通する事… 「農地」、「苗または種」、「生産規模による農業機械」、「肥料」、「消毒剤」、「燃料」、そして「人件費」抜かりが有るかもですが、ざっと挙げても、農業を生業にされている方には、これだけの物に『お金』が掛かる。 いろんな物が高騰し、人件費を削って(お米・野菜等)生産されている方がほとんどと思われます。 『お米一粒』、『野菜1個』に目に見えない「お金」が掛かっている事を忘れないでください。 「お米等の金額を安くする…」消費者だけではなく、生産者も人並みの生活水準に上げる具体的な対策を考えて頂きたい。 決して『食べられる事が当たり前』という、有り難みを忘れた考えだけは、蔓延して欲しくないです。
小規模・兼業だと肥料・農薬・農機具に他の作物・販路・融資と丸抱えしてもらえるJAは便利な存在だったのでしょう。 法人参入の阻止をしてきた一方で食品産業やスーパー・ネットなどで中長期契約などでの参入が増え、家業から産業へ変わるときかと。 ただ「余ったら海外に輸出」は商売としては×。凶作時以外は契約で輸出していかないと信用がなくなる。
玉川さんは、小泉農水相と今後も対談したいので、あまりきついことが言えなかったと思います。通常の本人がいない所での方便と違ったと思います。小泉さんは、注目を浴びる人ですから、玉川さんも(再度、番組に出てくれるかもかかっていますから)慎重に対応したと思います。結果的、小泉農水相の作戦勝ちと思います。番組も、この記事になったのですから、万々歳と思います。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/8fb95ba02688009e6d9b95f8f4a3267e25590fe5
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