コメの価格高騰が止まらない。全国のスーパーで１１日までの１週間に販売された５キロ当たりの平均価格は４２６８円と過去最高を更新。小泉進次郎農相は就任早々、備蓄米の放出手続きを一般競争入札から随意契約に変更し、「５キロで２０００円」の店頭価格を目指すと訴えて注目を集める。一方、長らく米価低迷に苦しんできた鹿児島県内の生産者は、安さを求める消費者心理を理解しつつ「価格が安いままではコメ作りを続けられない」と気をもんでいる。 「６０キロ当たり２万３０００円は必要」。県内のある生産者が安定生産を続けられると考える概算金の目安だ。店頭価格は５キロ当たり３０００～３５００円ほどになる。 ＪＡなどの集荷業者が生産者に仮払いする「概算金」は、その年のコメ相場を測る先行指標となり、集荷業者が卸・小売業者に売る際の「相対取引価格」、消費者が実際に購入する「店頭価格」にも影響する。 農業法人「Ｆａｒｍ－Ｋ」（伊佐市）の亀割浩介社長（４９）は「コメ単作では利益が残らない」と実情を語る。自社で手がける３０ヘクタールのほかに、離農者などから預かる３５ヘクタールの作業を受託。そこから得られる収入があるため「何とか経営を続けられている」。 ここ数年で、肥料代や農機の購入費が値上がりした。原料を海外産に頼る肥料は３割ほど上昇。農機はトラクターが１台約１５００万円、コンバインは約２０００万円と高額だ。購入費の助成制度を利用しても６割ほどは自費になるという。所有する農機のメンテナンス費用も年間で６００万円ほどかかり経営を圧迫する。「コメの再生産ができ、後継者育成にもつながる価格で売れればありがたい」 約１５ヘクタールで主食用米を中心に栽培するライスセンターヒジオカ（湧水町）の肱岡秋則代表（６６）も、亀割社長と同様、生産費の中で農機への投資が大きいと感じている。経営環境の厳しい生産者が多い中、昨年夏から続く米価上昇傾向に「農家も元気が出てくる」と話す。ただ「コメの出荷価格に対し、店頭価格はかなり高い。中間業者が押し上げているのでは」と推測する。 農林水産省が公表するコメ６０キロ当たりの生産費は、１万５０００円前後。生産者からの買い上げ単価の目安となるＪＡ県経済連の概算金は、２４年産普通期の玄米で約２万６０００円。水田周りの草払いや防獣ネット設置に別途費用を要し、夏場の高温障害による収量減もあるため、「この価格でようやく適正になった」と感じる生産者は多い。 全国農業協同組合中央会（ＪＡ全中）の山野徹会長も１３日の定例記者会見で、「消費者と生産者が互いに納得できる価格が望ましい」と発言した。 県外の主要産地では２５年産米の概算金の提示が始まっている。「高すぎる店頭価格は消費者のコメ離れにつながる」と危惧する生産者もいる。生産者が安心してコメ作りができ、消費者も生産者の苦労に寄り添えるようなバランスの取れた価格が求められる。
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近年ずっと日本では賃上げが進んでますので、それによる人件費や物価高のコスト増は当たり前ですが米農家にも影響はあるだろう。 なので米価格だけ据え置きってのはあり得ないのは、多くの消費者も理解してる。 米を増産していけば、ある程度は米価格を安く抑えることは可能でしょうが、そもそもそうなると過剰分の米はどうするのか、そして米を作っても儲けが少ないってなれば米を作る人が居なくなる。 国内で米を作る人が減らないよう米作りは儲かるっていう仕組み、尚且つ輸入米に頼らず価格を抑える、そこら辺の敏感な価格設定が必要になってくる。
米は直販を推進して中間マージンを可能な限り無くすべき。政府も個人或いは最終販売者に直販する事を後押し、余った米は政府が備蓄米として買い上げ古くなった備蓄米は飼料、国際援助に回せば良い。その為のコストは防衛費と同じです。 利害関係者を少なくする事こそ大事な政策。JAや卸が米自体で利益を上げるのを阻止する事は意外と抵抗できないかも。ネット通販の三木谷、孫氏家電量販店、ホームセンターに期待する。
これが現実かと思います。 安いのが当たり前な消費者と、安いとやっていけない生産者。高くないと税収に響く政府。なんも対策が練れないＪＡ… 高くしても生産者に反映がないのも問題ではありますが。 ひとまずわかる事は廃業後の田畑は、戻すのは簡単ではないこと。生産者への環境整備はかなり急務かと思います。
安かろう悪かろうかもしれない古古米の備蓄米を安価で放出したところで一般のブランド流通米が安くなるのだろうか。備蓄米の随意契約も結局大手企業が利益を得るような仕組みになるのではないでしょうか。盛んに安価を強調するけど期限切れ間近の品数限定の見切りセールのような気がする。
まだ乱高下はしていないです。 進次郎氏が店頭5キロ2000円となるよう、備蓄米を放出する、と表明したまでなので。 価格の下落はその量によりますが、備蓄米は平均価格が下がるほどに放出したら、あっさり底をつくぐらいしか残っていません。 問題は、昨年比倍の取り分になっている中間業者に、メスを入れていけるかどうか。 短期的に備蓄米の放出で流れを変えるということなのかもしれませんが、農家や消費者にとっていい結果になるよう、中長期的な視点でしっかり、流通の改革に取り組んでもらうことを願います。
小泉農水大臣が備蓄米5kg2000円と言うことによって、通常のお米もそれ以上の価格のお米は割高という風潮を生み出すと思います。一般消費者には受けると思いますが、お米農家は困りますね。お米農家は時給100円もないという話も聞きますから高齢化も相まってますますお米農家は減ると思います。
緩やかな値上げならまだしも 急激な値上げだと不満は出ますよね 小、中、高校生を育てていて育児に奮闘中、ましてや食べ盛りで二人の子供を育てている家庭なんかは 大変だと思うが米が倍の値段になって支出も大変だと思いますよ 米を食べさせないわけにはいかず 我慢をさせるわけにはいかないのだから 子育てに無縁の方には分からないでしょうが 父子家庭、母子家庭の方たちも負担が大変でしょうね。
農家直買いで昨年秋は精米前で30kg税込10,000円 それ以前は6,000円台と言われたので7,000円渡してました。 これは米屋の買い取り価格と同額だと言ってました。 昨年農家が5kg2,000円弱で出した米が今4,000円超えて売られてますがこの中間業者の利益が多すぎだと思います。
備蓄米は飼料にしないで、昔みたいに蓄えくんとして市場に安く出せば良い。安ければなんでも良い消費者向けに。私は古々米や古古々米を買う気は無い。美味しいお米が食べたいから。今回は2000円でいいじゃない。別物だもの。普通の米がそこまで下がる訳じゃない。 今後は別の話。補助金出して農家を助けないと、誰も作らなくなる。コメの値段はどうなってもいい。農家がいなくなることが問題。
昨今の生産コスト上昇によって、労務費抜きで反辺り12万円ほどが生産コストの中央値。 去年JA買取が24000円/俵であり よく言われる大規模敢行だと、水回りや、肥やしの管理が結局大まかになり、反収は8俵程が平均。 となると、反辺り粗利は8俵×24000円−12万円=72000円 仮に1人で管理できる限界20町をやるとして仮に計算すると 72000円×200反=1440万円 一人当たり1400万円から労務費と会社の必要経費を支払うとなると…ボーナスは…無さそうです。 そして、昨今の米原価ですが、24000円/俵の国産米は24000円÷60kg=400円/kg 2000円/5kgは玄米の生産原価であり、白米5kgを2000円では完全に原価割れです。 精米、小分け、梱包、運送、小売、の経費はタダではありません！ 勿論農家の労務費もタダでは有りません！
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/cd248078d37edab3c03fc5d0cae3f26ff308f8f6
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