24日、大阪・インテックス大阪で開催される「3150 × LUSHBOMU vol.6」でIBF世界フェザー級王者のアンジェロ・レオ(31・米国)に、元2階級制覇王者で同級1位の亀田和毅(33・TMK)が挑む。亀田にとっては、じつにおよそ6年ぶりの世界戦。さらにボクシング人生の集大成となる重要な一戦だ。しかし、二人のボクシング世界王者の勝敗予想は厳しいものとなった。 ここまで26戦25勝(12KO)1敗のレオは昨年8月、阿部麗也を下してIBF世界フェザー級王者となったルイス・ロペスとの世界戦に臨み、“絶対不利”の下馬評を覆す左フックで豪快な10回KO勝利を収め、新王者に輝いている強敵だ。 この一戦について、現IBF世界フライ級王者の矢吹正道(32・LUSH緑)は「前半は意外といい勝負をする。中盤後半の戦い方が鍵。レオ選手はそのまま来る。前に来る人に対して足使っちゃうと捕まる確率が高い。いかに捕まらず自分の距離で戦うか」とポイントを指摘。 世界2階級制覇の畑山隆則は「レオは器用なタイプではない。パワーのボクシングだから亀田が下がってレオが行くっていう予想にはなる。亀田は巧さはある。それを生かして距離をとって戦うのはアリ。手数は少ないので、もう少し積極的に」と述べる一方で「ただ、レオと打ち合うと…『逆に大丈夫なの?』と思っちゃうけど…やめた方がいいんじゃない。打ち合うことはしないと思うんだよね」と亀田に関する懸念も指摘する。 「レオと打ち合うのは危険」 この畑山の意見に矢吹も「そう思う」と静かに頷く。さらに矢吹は「前の手が巧い。上下に打ち分けてスピーディーで…」と話したが、ここで話を中断。その理由について問われると現王者としての本音が飛び出す。 「パンチが軽いかな…みたいな。結構手打ち感が凄いんで、対戦相手からするとそこまで怖いもんがない。レオ選手はお構いなしに来るのでは」 これには畑山も「怖さがない。ハンドスピードはあるんだけど、手打ち感がやっぱ否めない」と続く。 さらに矢吹は「あの階級で世界のトップで戦っていくってなると、難しい部分はある。若干、メンタルもそこまで強くない。“ここぞ”で行けない部分がある。ただ、テクニックはある」とフォローも交えつつ、やはり厳しい見解だ。 接近戦について畑山は、レオがロペスを倒した接近戦からの左フックに触れ「接近戦は亀田は危険」とバッサリ。一方、2021年にフルトンが足を使ってレオに3-0の大差判定で勝利した一戦にヒントがあるとも。 これらを踏まえ矢吹は「和毅選手に勝ってほしい」と言いつつ「中差から大差でレオ」と勝敗を予想。「勝ち筋が見えない」と言い切った。対して畑山も「亀田は厳しいと言わざるを得ない。ガンガン出てくるレオに前半は上手く戦うかもしれないけど、中盤から後半に打たれてきて、後半これは打ち合うしかないとなって巻き込まれるのは予想できる。そうなると亀田は不利」と不利の予想。 亀田本人が口にしているように、これに勝てば井上尚弥が階級を上げてきた時に面白い展開になる。「亀田がレオに勝てば、日本ボクシング界が面白くなる」その点について二人は口をそろえ、亀田の奮起に期待を示した。 亀田和毅は、レオがロペスを倒した時のように“絶対不利”を覆して亀田家にもう一つのチャンピオンベルトをもたらすことができるのか――その答えは、まもなく明らかになる。
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試合が始まるまでが亀田ファミリーの真骨頂。 オラつき相手を威嚇し今にも殴りかかりそうな威勢の良さは試合開始のゴングと共に遥か彼方に消え去り、腰の引けたペチペチパンチと亀ガードで接近して数発殴られて後退の繰り返し。そのまま12R持ち堪えて議論の余地しかない判定勝ちを狙う稀有なボクシングスタイル。
個人的には和毅選手には期待していた。16でメキシコで単身で戦っていた苦労人だし、3兄弟の中では1番センスを感じていたから。 ただ、最近、亀田色が強くなってきて「お前もか」って感じがしてきた。 べつに亀田一家のパフォーマンスはそれはそれでエンタメ的であっていいとは思うけど、やっぱり和毅選手にはホンモノを目指す姿勢を見せて続けてほしかった。
勝ち筋としてはフルトンが勝ったようなやり方しかないだろう。和毅のスタイルはフルトンの下位互換といってもいいスタイルで、それが通用するかどうか。色気出して打ち合ったら、有利なのはレオ。レオはどんどん前に出るだろうし、それを捌き切れるのかどうか。
畑山はレオの過去の試合見てないなw ロペス戦は確かに1発で決まったが、それ以前はむしろポイント稼ぐ塩ボクシングだよ。ここ15戦で判定勝ちが10試合もあるのがその証拠 そして和毅も判定が多いボクサー。バルガス戦なんかほんと面白くない試合で判定負け。そのときの再現になると予想する。
ドラミニの時は確かに動きは良かったが、あれだけ追い詰めてKO出来なかったのは、やはりパンチはそんなに強くはない。 亀田家のボクシングスタイルは、強気な言葉とは全く逆で、勝ちを優先するあまりに豪胆さはまるでない。観ている側は退屈さ感じてしまうし、それは本当に強いのか視聴者が疑問を感じてしまう最大の理由だ。確かに和毅は巧さはあるので、とにかく手数を出すこと。それしかない。弱気になって手数が出なくなったら勝機はまるでない。
亀田3兄弟の中では1番才能はあると思う。若い頃からメキシコに渡って武者修行をしていたので、メンタルは強いと思う。パンチ力が無いとか勝ち筋が見えないとか書いてあるが、そもそもパワーパンチで相手をなぎ倒すスタイルでは無い。最近の軽量級では、井上スタイルが定着している為「Ko決着」が普通だと思われいるが、井上がおかしいだけで、そもそも軽量級でKO勝ちは「おまけ」みたいな物である。 弱ければ二階級制覇はできない。亀田のオヤジがセコンドに付くのであれば、一抹の不安はあるが、自分のスタイルに徹すれば勝てる可能性は低くは無いと思う。渡嘉敷のYouTubeでは亀田勝利を予想していました。
スピードは決して速く無い、それよりも致命的なのはパンチ力が無いこと、カウンターを狙えばパンチ力は無くてもタイミングで倒せる可能性もあるけれど、ボクシングスタイルからすれば狙う前に貰うと思うのでそれは無いだろう。
多くの方は畑山さんの意見に賛同してるでしょうね。過去、パンチ力・破壊力が無くても世界チャンプになった方はいらっしゃるけどね。基本、引いてカウンター狙い戦法しか頭に浮かんでこない。先手を打って相手を誘わないと効果的なカウンターは取れないと思うんだけどね。
「パンチが軽い」「心も強くない」「勝ち筋が見えない」 この中で正しのはパンチが軽いことだけ。そしてパンチが軽いからこそ、無理にKO狙わずにポイントアウトに徹する事ができる(勝ち筋)。亀田家という十字架を背負いこれまでボクシングを続けてきた心の強さで、ぜひチャンスを掴んでほしい。
スター不在の中で、ボクシング界を活性化するために奮闘した亀田家には感謝してる。 3人が世界チャンプになるなんてとても凄いこと。血の滲む努力の賜物だと思う。 そして真のスーパースター井上の登場により亀田家の役割は終わった。ありがとう
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/1cb0a31aebede158db72d26646cbc2df0a164444
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