なぜこんな失言をしてしまったのか──。江藤拓・農林水産相(当時)が、佐賀市内で行われた自民党の県連の集会で「私はコメを買ったことはありません。支援者の方がたくさんくださるので、まさに売るほどある」と発言し、コメの価格高騰に苦しむ人々の気持ちを逆撫で。地元・宮崎の有権者も含め、全方位から批判が殺到し、農水相を辞任するに至った。佐賀県在住のネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、地方における「食べ物をあげる」文化の先に失言があったのだろうと推測する。そのうえで、来たる参議院選挙への影響を予想する。 * * * 江藤氏についてはなんという非常識な発言をするものだ……と大いに呆れましたが、「コメを買ったことがない」という事実については、まぁ、田舎はそんなもんだろうな……と思いました。江藤氏の地元・宮崎2区は、延岡市、日向市、西都市、児湯郡、東臼杵郡、西臼杵郡という九州最大の選挙区で、多くの農家が存在します。 江藤氏自身は父親である江藤隆美氏の地盤を継いだ2世議員ですが、元々隆美氏は小作農の家に生まれたといいます。そうしたことから農業に造詣の深い家庭で育ったわけで、コメの重要性についてはよく分かっているはず。それなのになぜあんなことを言ったのかといえば、選挙区の人への感謝の気持ちがあり、それをあの講演の中で表明したかったのでは、と推測されます。 「いつも支援者の皆さまには助けられております。ありがとうございます」という票目当てのリップサービスのつもりで言ったのでしょうが、明らかに世間、特に都会の感覚とはズレ過ぎていた。講演した場所がこれまた農業県である佐賀であったということも油断につながったのかもしれません。しかし、実際におコメをくれた支援者はさておき、そうでない選挙区の人、さらには宮崎県民にとってはもはや「宮崎の恥」とも映ったようで、地元の人たちの呆れ返る声も多数報じられています。
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今となっては江藤前大臣の発言がどうこうより、米の価格を下げることが出来なかったことが問題でしょう。農水族ということで色んな所に忖度していたということ、国民を見て政治をしていなかったということになります。 新大臣があっという間に米価格を下げたらそれを証明していることになりますね。仮に下がらなかったら、米をはじめ農政改革を本気でやる必要があることの証明になります。 いずれにせよ、国民のため、日本のため、次世代を見据えての政治をしない政治家は必要ないと考えます。
確かに地方にはそういった文化があるのは知っています。 地方の親戚にお邪魔していた時、ご近所さんから何度か野菜を貰っていた記憶があります。 ただ問題はそこじゃなく発言しちゃった事ですね。 この国の現状を考えた時に普通の人間なら言葉には出せない筈です。ましてや議員として更には所管大臣としてこれは言っても良い事、これは言ってはならぬ事の判断が出来なかったことでしょう。政治家としての資質の問題です。 もっと言えば米の価格、相場、在庫に異常がなければなんて事はなかった筈です。 大臣としての職務が全う出来ていない事が問題で発言自体は引き金でしょう。 庶民にしろ野党にしろ党内反体制派にしろ選挙を控えて引き下ろすには絶好の発言でしたね。 まあ国民を軽く見ているんだと思いますよ。
育った環境にもよるとは思うけど、同じような世代だったら幼少の時にはまだ耕運機じゃなく牛がいて 米には石が入っていてガリッていうことがあったと思う。天日干ししたり、変な薄黒い米潰したらコクゾウムシが出てくるとか 食べ物を粗末に出来ない昭和のそんな世代の人だとは思うのだが、余りにも発言が乏しい
失言だけが原因ではないよ。確かに一つのきっかけではあった。しかしながら失言だけで辞任しなければならないならばこれまでも多くの大臣が失言を繰り返していましたよ。 一番の原因はあれだけ時間をかけてもお米の値段は上昇し続けて下がる気配すらなかったこと。お米の値段が備蓄米で少しでも下がっていたらあの程度の失言ならばこんなことにはなっていなかった。
夕張の人達はシーズン終わりに完熟しきった夕張メロンを近所の農家さんからただでもらえるので買った事がないと聞いた事があります。みんながみんなでは無いにしても、メロン然り、お米等を買った事がない人達は全国で一定数はいると思う。
失言はともかく、結局大臣就任後、一切結果を残せてないと言うのが実感です。 私は宮崎県在住だが「食べ物をあげる文化」には精通していない。 「あげる」って何だと思ってしまう。 確かの多く頂いたものを、消費しきれないと思えば近所の人に「どうぞ」と御裾分けするが、それは何処でも同じだろう。 地方を小ばかにした表現や、「県民が皆そうだ」的な発言を大臣にもなろう人がすべきではない。 これで進次郎が6月初旬に2000円を実現でもしようものなら、ほんと「何やってたんだよ」って話です。 どうでも良いが早く下げないと、輸入米も枠が増え高騰しつつある。 また、今年の早場米出回れば尚更ややこしくなるよ。
米は買わないはどうでも良い。貰った米に対して「悪気はないのだろうが石が入っている。自分で選別してから精米している」の部分で、これ程農家を馬鹿にした発言はないと思う。籾の段階で貰ったのなら分かるが、玄米で選別しなければならない程石が入っていたらそれはくず米だ。地元民を愚弄している。更迭は当然だ。次の選挙で、宮崎県民の判断に任せるしかない。
『売れるほど普段から貰っている』 そもそもこの発言が気になります。 政治資金収支報告書に記載していたのか? それをスルーして『ウケ狙いの発言』だったと火消しが益々火に油を注ぐ結果になりました。 大臣が代わって本当に備蓄米が大量放出して店頭の米売価が本当に下がれば江藤大臣とJAが一蓮托生で米の値下がりを食い止めていた事になります。 その理由は……。
善悪や正邪の問題と切り離しても、"食べ物をあげる文化"に驚き、滔々と解説してしまうと言う時点で、「ああ、ライターさん、やっぱり街の人なんだな。」と。 田舎だと自らを卑下するのでもなく、都会育ちの人に筋違いの感情的な嫌悪感をいだくのでもなく、やはり江藤さんの中に庶民の生活実感が全く欠落していたということが問題であると感じている。米を買ったことがない人、ガソリンを自分で給油口に注ぎ、上がっていくメーターと料金の凄まじさを己の目で見たことがない人に政治をお願いするのは難しいということ。
田舎の文化があるのも分かる。でも政治家に有価値のある贈り物をするのは全国一律のルールがある。今回は贈り物送ったかどうかよりも、今の状況を理解出来ていない発言が問題で、問われているのはそういう思考をしてしまう人間性が否定された形。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/d12759defdb586029c77245ea650479ad263d41e
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