大相撲5月場所では、綱取りに挑んだ大の里が13日目で早くも2場所連続4度目の優勝を決め、横綱昇進を確実にした。14日目も関脇・大栄翔を押し出し、千秋楽の横綱・豊昇龍との一番に4年ぶりの全勝優勝への期待がかかったが、結びの一番では大の里が敗れ、14勝1敗での優勝となった。実は、この「1敗」で、大の里の手からこぼれ落ちたものは少なくない。 大の里が過去1勝5敗と苦手にしていた豊昇龍との一番は、立ち合いのもろ手突きから右を差して前に出たところ、上手ひねりで土俵に転ばされてしまった。相撲担当記者が言う。 「15日制の定着後、横綱昇進場所を全勝優勝で決めたのは、吉葉山、輪島、貴乃花、白鵬、日馬富士と過去に5人しかいない。日本出身力士では貴乃花以来、21年ぶりの快挙となるかが注目されていた。大関の全勝優勝は過去に10人しかいない記録でもあった」 国技館内には優勝力士の額が32枚飾られており、うち30枚は額の最上部に「優勝」とあるなか、2021年7月場所の白鵬と11月場所の照ノ富士の2枚だけは「全勝」と書かれている。それほどまでに、15日間勝ち続ける「全勝優勝」は相撲界では名誉な記録だ。 大の里が千秋楽の1敗で逸したのは名誉だけではない。この1敗により手にできなかったマネーも大きい。全勝優勝かどうかで、手にする額の違いは大きい。 「関取以上の力士の場合、基本給とは別に『力士褒賞金』と呼ばれる手当が年6回の本場所ごとに協会から支払われる。『力士褒賞金』を算出するための基準額として設定されているのが『持ち給金』という仕組み。デビュー時の持ち給金はどの力士も3円で、1つ勝ち越すことで0.5円が加算される（10勝5敗ならプラス2.5円）。加算制のため減ることはなく、関取には持ち給金を4000倍した額が本場所ごとに支給されます。 つまり、15戦全勝の優勝なら“勝ち越し15”で持ち給金は7.5円になる加算のところ、千秋楽に1敗しての14勝1敗だと“勝ち越し13”で持ち給金はプラス6.5円になってしまう。さらに、幕内優勝による持ち給金のプラスは30円に設定されているが、これが全勝優勝なら50円が加算されていた。 結果、全勝と14勝1敗の持ち給金の違いは21円。これを4000倍すると場所ごとに8万4000円の違いとなり、年額50.4万円になる。仮に24歳の大の里が34歳まで10年間綱を張ったとすれば、今場所の結びの一番に敗れたことで、504万円を失ったことになるわけです」（協会関係者） 来場所の大の里の持ち給金は36.5円が加算されて213.5円となる。全勝優勝なら234.5円になっていたので、その「21円差」が大きな違いを生むわけだ。 しかも、豊昇龍と大の里の一番には、「懸賞」が規定の上限いっぱいの60本の懸賞旗が土俵を回った。今場所から懸賞袋に入った現金は1万円で残りは振込となったが、力士は1本あたり6万円を手にする。大の里が豊昇龍に持っていかれた懸賞は60本で360万円だ。逃した金額はさすがに大きい。 角界のカネをめぐる事情は複雑だ。関連記事『《幕内力士の収入一覧を大公開》横綱・豊昇龍は「そんなに稼げていない」実態、年収は4600万円＋α、「持ち給金」「懸賞金」で横綱を上回る平幕力士も存在する複雑怪奇な給料事情』では、全幕内力士の“給金”の一覧を全公開している。
コメント 10件
横綱の年収ってお給料や給金、懸賞金などを考えると余裕で1億円は超えるだろうから10年その地位にいると10億円はくだらないし、恐らく500万円くらいなら誤差の範疇でしかないだろうね。 給金は歩合給みたいなもので、それ自体はいい制度だけど、横綱や大関だとほかの収入が大きく、下位の力士の方が美味しいシステムなのかも？
大谷翔平のCM契約金とかこの記事の横綱の報奨金額とか下級国民がそれを知ったところで…それが事実か不明な金額を知っても『すげー』となる反面万が一ほんのちょっと何か世間を賑わす騒動の渦中に当人がいたら『あんな金貰ってるのに…』となる。現状大谷翔平や横綱（仮）大の里関は燃えやすい油を名前にため込んでる状態。ほんのちょっとの火種で一気に燃え上げる。本人が悪い事してる訳じゃなくても沸点を下げられてる。日本で俳優業は男性の火が付きにくく女性には一気に燃え上がり、スポーツ界では女性に火が付きにくく男性は燃え上がり易い。大谷翔平は特に金融業から逃げられてる…これも元通訳のせいだろうけど本人被害者なのに“ちょっと弱い？”と思われてる。横綱の重責は一般人には想像するだけでも大変なものだろうけどこの手の三流記事で本当か嘘か分からない記事にも注意しないとならないなんて嫌な世の中だな。
こんなみみっちい計算をする必要がないほど、これからの大の里の活躍への期待は大きいものだと思う。強いのに穏な性格など大の里にしかない横綱像でこれからも相撲ファンを楽しませてほしい。
記事はずいぶん大げさだ。 「これから10年の全キャリアで504万円を失う」らしいが、これが「大相撲＝メジャースポーツ」と考えると、他国や日本のメジャースポーツと照らして考えても、スケールがケタ違いに小さい。 大リーグのトップクラスが年俸10億、20億、30億円…な訳だから。 相撲はマーケットが小さくて、スポンサーも限られているから仕方がないが、力士が、世の健康志向の逆をいくように、無理に肥満になり、内臓や関節の病気と戦いながらやっていることを考えると報酬は必ずしも多くはないね。 実際に早死にする人も多いし。 千秋楽に負けて、「一番だけで数億円損した」と言う話ならまだ夢があるが、360万円の懸賞金を失ったなんて、組織のトップアスリートに関わる話としては、ちっぽけな話で残念だ。
短命横綱は名誉少なくマネーも大損。長く続けることが最優先。そのために稽古と体調管理をしっかり実行することが重要だろうが、贔屓筋からの誘いを断ることができないことは高い障壁。アスリートは競技に不要なことはしたくないと思うが、タニマチと同席する酒宴の誘いを無視し続けると部屋の経営に打撃があるからタニマチの意向を断ることができないと思う。金星献上数が多い横綱は早期引退を勧められるそうだから勝ち続けるしかない。もし大の里関が大谷翔平選手のような広告収入を得たとしても贔屓筋タニマチを排除できないだろう。マネー事情より目に見えない人間関係やしがらみの影響が大きいかもしれない。
お金が勿体無いみたいに言うなよ。その時強い方が勝っただけなんだよ。勝っても負けても優勝の大の里の心理と、横綱の意地の違いって絶対あるでしょ。全勝同士の優勝決定戦だったらそりゃまた違う相撲になってたと思う。
横綱の意地を感じて感動しました。昨日の相撲なら豊昇龍が今場所全勝できてもおかしくないくらいの良い相撲だったと思います。毎日、あの相撲が取れるわけではないと思いますが。
日本人よ頑張れ！ 日本の国技だ。外国人ばかりで見る気がなくなった。相撲協会も外国から連れてくるのではなく、日本人力士を育てる努力、金をかけてもらいたいね。
お金の問題もそうですが、国技館に飾る優勝額。 通常は額縁に「優勝」と書かれますが 全勝優勝の場合は、「全勝」と書かれるんですよね。 以前、この違いは大きいとNHKの相撲中継で 話題になってました。
懸賞金以外でも、タニマチ様からのお車代 誕生日とかには 高級時計 表に出ない金額が動く筈 日本人横綱が久しぶりの どれだけの金 物品が送られてくるか楽しみです 勿論、米は新潟からたっぷりと 兎に角 大ノ里さんの優勝は 嬉しかった
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/e279707f920f5463c36e31b376cabfba4821411d
コメント