収束の兆しが見えない、令和の「米騒動」が沈静化するきっかけとなるか。 農林水産省は5月26日、コメの流通安定化のために進めていた備蓄米の事業者への売り渡しについて、4月まで実施されていた入札方式を5月から中止し、「随意契約」に切り替えた。 ■小売業者から申し込みが殺到 こうした政府の動きに対し、小売サイドの反応も速かった。今月26日から随意契約の受け付けを開始したところ、イオンやドン・キホーテ親会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)など大手各社からの申請が殺到したのだ。 27日朝の会見で小泉進次郎農水相は「早ければ28日までには契約を完了、29日にも備蓄米を引き渡し、6月1週目にも店頭に並ぶメドが見えてきた」と述べた。その後、同日27日の夜には放出予定の上限に近づいたとして、受け付けを停止すると発表している。 足元で通常のコメ価格が5キロ4000円台で推移する中、「週明け6月2日には5キロ2000円前後で備蓄米を店頭販売する」(PPIH)というチェーンも出てきており、来週には価格、スピード感ともに一定の成果が見られそうだ。 しかし予定量が「速攻完売」した勢いとは裏腹に、業界からは不安の声も聞かれる。これまで入札形式で放出してきた備蓄米は2023年産と2024年産だったが、今回の随意契約で放出される備蓄米は2021年産と2022年産だからだ。 ■申し込みは2022年産に集中 契約を申し込んだチェーンのある幹部は「古米(2023年産)ならまだしも、古古米(2022年産)、古古古米(2021年産)なんて食べたことない。得体の知れない商品を買うことに一定の抵抗があり、その分、仕入れる数量は慎重に検討した」と語る。 28日朝に農水省が更新した各事業者の申し込み状況からも、各社の胸中が見て取れる。2022年産は60キロ当たり1万1010円、2021年産は同1万0080円(いずれも税抜き)と、わずかだが2021年産の方が安いにもかかわらず、申し込みは2022年産に集中している。 各社は対策として、売り場やパッケージで「備蓄米」と明記したり、新米よりも水分量の少ない古米を美味しく作るレシピを公表したりなど、顧客とのコミュニケーションを強化する方針だ。 令和に起きた米騒動は大臣の辞任、備蓄米放出の方針変更などで事態は時々刻々と変化している。官民一体となって、この危機を突破できるのか。 本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「【令和の米騒動】イオンやドンキら小売り業者が随意契約の備蓄米に殺到！ 予定数量は「速攻完売」したが、申請企業の複雑な胸中とは？」でご覧いただけます。
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米は古くなるほど含水率が落ちるので、炊く前の浸漬時間を長めに取る必要が出てくる。 新米が一時間だとしたら、古古古米だと少なくとも二時間は浸さないといけない。 また、米は匂いを吸収する性質があるから、例え管理された備蓄倉庫でも、数年間経過すれば倉庫臭が吸着してしまう。 今まで私達は新米ばかりを食べてきたので、古いお米が果たして口に合うか分からないが、従来手に入らなかった古古米、古古古米をこの際食べてみたい気もする。
一口に古古米、古古古米といっても品質や食感、うまみが違うと思います。 米の種類や保存状態にも差があり、当たりはずれがありそうな気がします。 安いなりの理由を明記することは必要だと思います。 例えば美味しくなかったとき、苦情が出るでしょう。 それは古古古米だった、という場合、 納得の上買ったのなら仕方ないと思いますが、 表記していなかった、となると売る方にも問題があったのではないか、 と私は思います。
イオン、ドンキの様な大手小売店にとっては備蓄米で集客が出来、おまけに繰り返し報道される事で宣伝効果、企業イメージが浸透する事も期待しているだろうし、その先の輸入米関税引き下げ、輸入制限緩和も含めての参入もあるだろう。 現実、備蓄米は残り４０万トン程になり、秋までには尽きるし、今年の新米は既に高値で取引されており、米価格が高止まりする可能性が極めて高い。 そうなれば一時的に米農家が潤っても米離れがより一層酷くなる。 それよりも安い米でも納得してくれる庶民や外食産業用に輸入米関税引き下げと輸入量拡大し、輸入米を一定数入れて、その間に国産米生産安定化の施策を行う時間を作るべきと思う。
各社政府からの補助金など様々な制度の恩恵を受けているのだから、断るに断れないと言った事情もあるのでは？ または後に何らかの補助金や規制緩和などを見据えてかもしれない。 じゃなきゃ、敢えて印象が悪い備蓄米の古古古米を仕入れるとは思えない。 店頭に並んで１か月くらいで捌き切る戦略を考えて安く売る。 一時的とは言え、安い米を求めている人たちは買うだろうね。
利益度外視などと言ってますが、実際は・・・・ ２２年度産５キロ精米後税込み原価は1,070円で、袋代は55円。 なので税込み原価は1,125円。 2,160円で販売すると、1,035円の利益です。 １万トンの備蓄米を全て白米で販売すると、なんと驚きの18億6300万円の利益です。 ここから人件費と消費税、精米工場からの運賃が引かれますので、実際の利益は16億円くらいになるかと・・・・すごいね。
古古米、古古古米をもし食べることになると、恐らく大半の人が初めての経験となるでしょう。もし、めちゃくちゃ不味かったら嫌なので、自分はファミマで1キロだけ買って試そうと思っています。そんなわけで、ファミマの米が一番早く売り切れそうな予感。
小売りが備蓄米に期待してるのは儲けではなくて、安価な備蓄米が店にあるってことで客寄せの効果を期待してでしょうね。 備蓄米はもうほとんど利益度外視でしょうから、そのぶん客がいっぱい来てくれれば他の商品も買ってくれるのでそのぶんで十分な利益が出せるでしょうからね。
選択の幅が増えたと思えばね 米なんて基本的に新米のブレンドか単一種か銘柄米位しか買う選択肢が無かったから 古米、古古米、古古古米と値段の安い米が選択肢に入るのは良い事だと思うよ 食に対するモチベーションや味覚なんかも千差万別なんだし
これから夏になるし、暑くなったらそうめんとか冷やし中華みたいにさっぱりしたものが食べたくなるだろうから、米不足も後１ヶ月くらいで落ち着くんじゃないかな。売るなら早く売らないと余る可能性もあるんじゃないかな。
「古米(2023年産)ならまだしも、古古米(2022年産)、古古古米(2021年産)なんて食べたことない。得体の知れない商品を買うことに一定の抵抗があり、その分、仕入れる数量は慎重に検討した」 これが偽らざる本音。なのに食べたことすらない人たちが「たいして変わらないだろう」とか「炊き方工夫すれば」とか「安ければ良い」とかいろいろ言いますね。 食べればわかりますよ。 そしてそんな人たちはすぐに手のひら返すでしょうね。「こんな物売るな」って。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/07a6c92653f015ca939b3e47d40dda9b643ef530
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