あえて火中の栗を拾ったのかもしれないが、前途は極めて多難だ。江藤拓・農林水産大臣が事実上の更迭となり、小泉進次郎・自民党前選対委員長が新しい農水相に就任することが決まった。現在が“平時”なら小泉氏は安全運転に努め、農水相の職責を大過なく果たすという戦略も有効だろう。だが現在の農政は有事中の“有事”であり、国民は小泉氏に明確な成果を求めている。一歩間違えば小泉氏に非難の集中砲火が浴びせられ、「将来の総理候補」の座が揺らぐ危険性すらあるのだ。 *** 新しい農水相が国民から失望される原因として筆頭に挙げられるのは、逆説的だが政治家としての知名度が非常に高い点だろう。担当記者が言う。 「コメの異常な高騰が続き、これまでとは比較にならないほど農水相の一挙一動には注目が集まっています。率直に言って前農水相の江藤拓さんは知名度の高い政治家ではありませんでした。ところが江藤さんが農水相になると国会や大臣会見の発言はメディアに詳報され、国民の反発を招いたものも目立ちました。小泉さんが新大臣に就任すると、基本的には火曜と金曜の週2回、大臣会見で記者と質疑応答を行う必要があります。江藤さんが大臣だった時より関心が高まるのは間違いないでしょう。失言や暴言は当然として、いわゆる珍回答や迷言が飛び出しても江藤さんの時より多くのメディアが詳報し、SNSで急速に拡散して物議を醸すと考えられます」 ご存知の通り、小泉氏には“前科”がある。彼は2019年から21年まで環境大臣を務めたが、19年9月に国連気候行動サミットに出席するために訪米すると、「気候変動のような大きな問題は楽しく格好良くセクシーであるべきだ」と発言して強く批判された。 「この訪米では『今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っています』とのコメントも飛び出し、極端な同語反復は『進次郎構文』と命名されました。ご存知の方も多いと思いますが、今でもネット上には様々なパロディが投稿されています。そして今の農水相会見は、他の大臣会見よりも厳しい姿勢で国民は注視しています。何より国民はコメの高騰に怒っていますから、普通の大臣なら失笑で終わる珍発言や迷言でも、農水相だと批判が殺到する可能性があります。記者は必ずコメの価格について質問するでしょうし、これに小泉さんは釈明に追われることが多いと考えられます」(同・記者) まず珍発言や迷言のほうだが、すでに就任前の発言が“プチ炎上”している。小泉氏は5月20日、江藤前農水相の「コメ買ったことない」の発言に関連して記者から購入の有無を質問されると、笑顔で「もちろん買ったことがあります」と回答したのだ。 ところがネット上では「買ったことがあります」が「普段は買っていない」と解釈された。そして小泉氏が江藤氏と同じ世襲議員であることも“プチ炎上”に影響を与えている。
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米価がどの程度が適正なのか政府は検討する必要が有る 消費者は安いに越したことは理解できるが、生産者に見合った収入が無ければ生産意欲は出ないでしょう 生産者、消費者で折り合いの付く価格は何処なのでしょうか 高い高いと言っていれば、米は流通しなくなる 一つ、直ぐには出来ないことでしょうが、JA独占と卸業の存在の見直しは必要かと 米に留まらず、卸業は無くすべきでは あくまで私的意見です
コメの問題は、複雑で根本構造から変えていく必要があるのに、コメの値段を下げる事にしか目がいかないなら、将来の総理候補どころか、議員としての資格もないといいたい。 コメの価格を下げるだけなら、備蓄米の入札そのものをやめ配給する、あるいは入札者制限をやめるだけで、放出するごとに価格は下がります。 現在の買戻し特約と、入札者制限がある限り、価格は下がりません。 慌てて、入札者を増やすとか、買戻しを猶予するとか言い出しましたが、遅き にしした感があります。 農家の売り渡し価格は、去年の秋は農協に2万ぜんご、卸業者に2万5千円ぜんごがおおいので、それが小売りになったとすれば、5キロせいぜいが3500程度なのに、4千円をこえてるのが、事実で、だれが犯人なのかってことです。
将来の総理候補と書かれるだけでも不愉快になります。可能性はありましょうが、その前提として自由民主党が存在することですね。果たして10年後に自由民主党が今の状態で存続しているでしょうか。そういう名前の政党はあるでしょうけど、様変わりしている気がしますし、様変わりしなければならない日本国ではあります。
絶対やっていけないこと。JAの解体。備蓄米流通でJAに批判集まってるのは理解できるし、農協上層部が金儲けばかりで食糧需給をまともに考えてないのもわかる。しかし、零細農家が唯一融資してもらえるのが農協。JAの営農部門の赤字を補う金融、共済部門切り離したら日本の小規模農家は居なくなる。米不足どころか食糧不足まっしぐら。
ようやく目に見える結果が出しやすい、領域の大臣になった、党内でも農水部会会長も経験しており、欠陥行政の仕組みは熟知しているだろう、批判はいつでも出来る、先ずは守旧派が作り上げた既得権益業界とどこまで戦うのか、期待してみようじゃないか。
ここは丁寧に生産、流通、組織を分析してボトルネックを開示したうえで対策を提示して欲しい。そういう当たり前のことが今まで政府はできていなかった。小泉さんはキャッチーな言葉ばかりで中身がないイメージもあるが、実効性のある対策が打てれば評価も変わっわてくるはず。
この際世襲とか過去の所業は置いておいて大事なのは結果が出せるかどうか。 抵抗勢力がいるなら実際やるかどうかは別にして輸入米関税引き下げをちらつかせれば良い。 それでもなお抵抗するなら関税引き下げ黒船カルローズ米を招き入れれば良い。 しがらみ無くそれをやれるかどうかを国民は見ている。
スーパーで売る必要はない。貯蓄米は無償で国民に配給せよ。公民館などで身分証明書を提示すれは受け取れる仕組みをつくれ。戦中、戦後間もなくは配給制だったのをまたやれば良いだけだ。仕分けや配送に自衛隊を使うのもありだろう。国難の事態なので。そもそも国民の税金で買ったものは国民の財産だ。何でそれをまた金だしてかわせるんだ?無償配布一択!
小泉さんに何の実績があって将来の総理候補と目されているのでしょうか?実力的にも不適当だと思うのですが…と思いましたが、5年前の石破さんの環境を考えれば全くあり得ない話でもないのか。ますます自民党に政権を任せている訳にはいかなくなりましたね。
>要するに江藤前農水相の施策とは正反対のことをすればいいわけだ。小泉氏が農水省のキャリア官僚やJAに本気でケンカを売るかどうかが焦点ということになるだろう。 喧嘩を売る相手が一人抜けていますね。他でもない農政トライアングルのひとつ、身内の農林族です。喧嘩の売り方にもよりますが、大揉めになる可能性が大です。果たして出来るでしょうか。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/904fff4197e98ab813844df4919493c00d84ed84
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