退職金や貯金が潤沢にあったとしても、それだけでは「老後は安心」とは言い切れない現実があります。たとえば夫婦間の関係性や価値観のズレは、定年を機に一気に表面化することも。長年築いた家庭のかたちが、思いもよらぬ形で揺らぐことも珍しくないのです。 「今日から、やっと自由だ!」 そう思いながら、森下浩さん（仮名・60歳）は、長年勤めた機械メーカーの定年退職式を終え、自宅に向かっていました。勤続38年。大企業の部長だった浩さんが手にした退職金は3,500万円。貯金は5,000万円ほどあります（妻による報告）。家も持ち家でローンは完済済み。ふたりの子どもはすでに社会人で、長男は結婚も近いと聞いています。「安心して老後を迎えられる」と希望に胸を膨らませていました。 玄関を開けると、妻・幸子さん（仮名・60歳）が出迎えてくれました。満面の笑みで「本当にお疲れさま。今夜は特別な料理を用意してあるわよ」と言う姿は、どこかいつもより明るすぎるようにも感じられました。お手製の豪華な料理を囲みながら、浩さんは「これからはゆっくり二人で旅行でもしよう」「ゴルフも再開したい」などと話します。幸子さんも頷きながら、笑顔で料理を取り分けていました。食後にはデザートと淹れたてのコーヒー。久々にゆっくりと妻との食事を楽しむことができました。 「さっきの違和感は気のせいか――」 しかし、数日後のある夜のこと、やはり気のせいではなかったと悟ります。妻が切り出したのは、離婚話。浩さんの前に差し出したのは、離婚届と一通の書類でした。見慣れない名前の弁護士事務所の封筒が添えられていました。 「これからは別々に暮らしたいと思ってる」 その瞬間、時間が止まったかのように感じたといいます。「う、嘘だろ……」。離婚という言葉が、まさか自分の定年から数日後に出てくるとは思っているはずがありません。実は、幸子さんはすでに弁護士に相談し、財産分与の準備を進めていました。長年、家計の管理は幸子さんに任せきりで、浩さんは自分たちの貯金がどこにどれだけあるかも知りませんでした。 離婚理由を聞くと、「一緒に生活するのがつらい」と、いわゆる性格の不一致が大きいといいます。 「とりあえず、分け方を正式に決めるまでは、引き続き、私が管理するわ。退職金の振込口座もね。何に使ってしまうか、わからないから、あなたは」 浩さんが自由に使えると思っていた「老後のゆとり資金」は、妻の管理下にあり、今後は話し合いなしには使えそうもありません。退職金は会社から振り込まれたばかりでしたが、それも含めて、夫婦の共有財産として扱われる――その現実を突きつけられたのです。
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離婚までいくかは別にして、自分が60歳を超えると、妻の本心なんてわかっていなかったと思う事が多々あることは確か。趣味嗜好は似ていると勘違いしていることも多いし、一番問題なのは「俺は外に仕事に出ていて死ぬほど嫌な思いもしていた」という自負。家事や育児より苦労が多かったというのは夫からの視点だということを（それがたとえ事実だったとしても）、認識しておいた方がいい。 そして結局老後にうまくやっていくためには「とはいえ、ここまで一緒にやってきたから最後まで面倒をみてやるか」とお互い思えるかかな、と思います。
妻が専業主婦だと、子育てと夫の世話が生きる目的の大部分となる。逆に夫の方は仕事さえやっていればOKとなる。だから単純に考えても夫が仕事辞めれば妻も夫の世話を辞めようとのは当然のこと。だから、それを避けたければ、夫は再就職して働き続けるか、家事は完全に半分受け持ち妻の自由時間をたっぷり増やすしかない。もちろん愛し合うならば妻の喜ぶようなことを恋愛時代のようにいっぱいしなければならない。
男性は、なぜ仕事を定年退職後に「これからは遊んで暮らそう」って発想になるのかな？ 今まで家のことを何もやるやらなくてよかったのは、仕事をしていたから。 仕事がなくなったなら、家のことをやる必要がある。 本当にボタンひとつでご飯が出てくるとでも思ってるんだろうか？ 米を買って研いで水測って米の状態を炊飯器に設定して炊飯ボタンを押して、できたらよそって。 余ったものは冷凍パックに入れ、釜を洗って乾かして元の状態に戻す。 お米だけでもこれだけの手間が毎回かかっている。 それが分かってないから愛想を尽かされて当然ですね。 仕事に対する感謝は現役当時家事育児を引き受けたことですでに相殺されている。 これからは、自分が家事をやるんだ、くらいの気概がないと、熟年離婚ですよね
60歳で定年退職して3年になりますが、高校、大学時代の友人からそれぞれ同じような話を聞いてびっくりしています。多くなったと思います。（年金分割の影響か） この方の場合を計算すると 基礎年金7万円、比例16万円として 結婚後の比例部分14万円として、妻が専業主婦として分割で半分の7万円 これを計算すると年金は7＋7＋2＝16万円に 財産を半分にすると貯金と自宅売却で6,000万円程度になるかと思います（自宅は地方や築年数により変わると思いますが） すると年金16万円、貯蓄6,000万で60歳から一人暮らし、2,000万程度のマンション（中古）買っても、気楽に暮らせそうな気がします。 友人達も同じく感じで、楽しそうに暮らしています。 年金、資産などお金にゆとりのある夫婦の別居、卒婚も含めて一つのあり方かもしれません。 羨ましい人も多い気もします。
始めから結婚しなければいいんだよ。家庭の悩みもない。孫が犯罪を犯す心配もない。 どうせ1人であの世へ行くんだから 死んだ人は死んだ事に気づけない。 気づけたら生きてることになる。 これからの時代は男も女も自分の好きな道を歩むべし、男も女も差別もない。 政府に騙されない、会社に騙されない、家族に出されない、それらが大事な時代になる。 便利な時代になり、生きる定義を考え直す局面に来ている。
自分は、逆かな。 お金が無いぶん２人で協力して生活しているので、自然と会話が増えるし互いに言いたい事を素直に伝えています。 そして毎日『ありがとう』『美味しい』『素敵』など、互いにプラスになる言葉をパートナーに伝えています。 今は、相方ではなく『愛方』って言える存在です。
定年まで我慢していた奥様が偉いと思います。 うちは退職金もないシステムエンジニアだからそこまで一緒にいるメリットもないし、子供が18になったら出ていけるように準備します。あと10年かな。そんな年数我慢できるかな。共感性も乏しい思いやりのない人とはもう無理。早く自由になりたい。
それでも東京の２３区の地主さんには勝てないよね。駐車場、賃貸マンションなど月々の収入はデカいしもし土地を売却したら億単位の金が入るからね。 だからさ～こういう方って無理せず中小でうまくやって定年退職を迎えた方が 賢い生き方かも知れないと思いますがね。
旦那の厚生年金は半分は嫁に持っていかれてるというが理論上おかしくないか？ 独身時代に積み立てた分に関しては、旦那本人に管理があるのだから、若いうちに積んだ分は全部旦那のもの、結婚後の積み立ては夫婦で2等分 だから旦那の方が6割や7割厚生年金もらえないとおかしいと思う。けど半分取られる意味が分からん。 20代前半で結婚した夫婦と30代半ばくらいで、結婚した夫婦では厚生年金の扱いに差をつけてくれないとおかしいと思う。
互いに共通の趣味があったりそれぞれに生きがいを持っている夫婦なら老後の暮らしも充実するのだろうが夫が定年退職したことでずっと家にいることが妻にとってはストレスになることもあるという。 いわゆる定年うつ。 これがきっかけで離婚に至る夫婦もいるらしい。 この記事が実際の話かどうかは別として妻も主婦業から「定年退職」するということか。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/f03236df05ad147a6b20656ed122cd096bda2aee
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