<大相撲夏場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館 最古参の力士、東序ノ口24枚目・澤勇(さわいさむ、48=式秀)が、現役引退を表明した。千秋楽の七番相撲で兎富士との取組を終え、約33年に及んだ相撲人生に幕を閉じた。澤勇は1992年名古屋場所初土俵。2022年初場所で華吹(1986年春場所初土俵)が引退した後、同年春場所からは現役力士の中で最古参となっていた。 取組後、東の花道を下がると、弟弟子たちが待っていた。花束を受け取った澤勇は涙が止まらない。「最後なので、国技館の景色を目に焼き付けて、勝敗に関係なく自分の相撲を取りきろうと思いました」と声をしぼりだした。最後は黒星だったが、堂々と取り切った。 昨年6月、師匠の式秀親方(元幕内北桜)と相談して、あと1年で引退することを決めた。「体力的なことと、体調もすぐれず、長くできないと。椎間板ヘルニアと首も痛めていました。高血圧も」。48歳の肉体は限界だった。 「ももち」が愛称のアイドル歌手・嗣永桃子のファンを公言し、しこ名を「桃智桜」に改名して話題になったこともあった。2018年初場所からは、「澤勇」に改名。前年の7月に、演歌歌手だった父が急逝。父の芸名「沢いさむ」をしこ名として背負った。 身長167.4センチ、体重103キロ。体格に恵まれず、苦戦が多かった。最高位は37歳だった2014年名古屋場所の東序二段53枚目。2017年夏場所で4勝3敗としてから8年間、勝ち越しがないまま引退となった。序ノ口在位135場所は史上最多。決して強くない力士だったが、角界で多くを学んだ。 「師匠を始め、出会った方たちの支えのおかげでここまでやれました。相撲の基本はもちろん、人としての生き方とか、礼儀作法とか、社会に出て恥ずかしくないように鍛えてもらいました」 千秋楽の翌26日に部屋で断髪式を行う。その後は、千葉県茂原市の介護施設で、調理関係の仕事に就く予定になっている。 ◆澤勇智和(さわいさむ・ともかず)本名・澤原知和。1977年(昭和52年)2月7日生まれ、東京都出身。元大潮の式秀部屋に入門し、15歳だった1992年名古屋場所初土俵。1995年初場所から、しこ名を本名から式乃川に改名。元北桜が部屋を継承した後の2013年秋場所から桃智桜、2018年初場所から澤勇に改名した。通算406勝860敗24休。
コメント 10件
澤勇関、33年間お疲れさまでした! 小さな体で、いろいろとご苦労もおありだったと思いますが、体格に恵まれなくても相撲への情熱を失わず、コツコツと続けてきた姿は立派だと思います。 最後の勝ち越しから8年間も土俵に立ち続けた姿勢には本当に頭が下がります。 澤勇関の頑張りは多くの人に勇気を与えてくれたと思います。新しい道でも、是非、頑張ってください!応援しています!
3という数字は意味ある数字だと思います。石の上にも3年という言葉が有ります。3年やれば何らかの事が身につくと言う事です。33年間もやればそれ以上の様々な知識や経験が身に付くと思います。澤勇さんもこの経験を活かして第二の人生にまた挑まれることを期待します。
33年間もの長きに渡る土俵人生 本当にお疲れ様でした 身体も決して恵まれてるわけではなく キツいことも多かったと思いますが 長い時間続けてこられた裏には自己管理と 強い精神があったのだと思います 次の舞台でもご活躍をお祈りします
この年齢で最高位序二段であれば、力士を見切るタイミングは常にあったんだろうけど。この年齢まで残ると言うのは、本人の意思がなければできない。ちゃんこ番は長いだろうから、廃業後はちゃんこ屋でもやるのかな?親方には後の人生を手助けしてやって欲しいですね。頑張って下さい。
勝ち星の倍近くも負け越しててお世辞にも強い力士とは言えないけど、恵まれない体格にもかかわらず30年以上もの長きに渡って角界の大男達と戦い続けてきたというのはなかなかに凄い事だと思う 引退後はどうされるんでしょうね なんらかの形で相撲に関わっていくんでしょうか
聡ノ富士や澤勇は、朝から国技館に行く時に取組があると、「まだ頑張ってるなぁ」と思いながら応援する存在でしたね。 年齢的には翔傑の方が上ですが、33年間も土俵に上がり続けたのは、凄いの一言ですね。
競走馬だったハルウララもそうだけど、強いからエラいなんて事は無い。 『継続は力なり』 その通りです。 どんなに負けても負けても喰らいつく方が1番エラいんです。 すみません、人生負けっぱなしの自分の自論ですので。 ご苦労様でした。 体が資本の職業で48歳までやった、やり遂げた澤勇関を尊敬いたします。
お疲れ様でした。花道で部屋のみんなに出迎えられる姿に泣きそうになった。 部屋で色々なことがあったけど年長者として弟弟子たちのケアをしてきたのでしょう 若戸桜さんもきっと労ってくれていると思います
相撲を少しでも齧った経験のあるものなら、33年も序ノ口メインで序ノ口と序二段を行ったり来たりの相撲人生が決して褒められたものでは無いことがわかる。 大体、序ノ口は番付に関わらず勝ち越せば序二段に上がれる番付仕様。 故に序ノ口には新入門の新弟子や怪我で序二段から落ちた者以外、弱者しかいない。 そう言う環境で33年やりました!と言われてもよく頑張りましたとは言えない。 例えば受験で15年浪人した人がいわゆるFランク大学に合格したとして皆さんはその人によく頑張りました!と言えるのかな? 入門5年で三段目に上がれない力士には引退勧告をするべきだと思う。
同じ歳や 横綱目指すのがセオリーかもしれないが 体格差などは体力削られたりするし並大抵の努力では33年は出来ないですね、お疲れ様です培った経験で相撲界にこれからも貢献して頂けたら幸いです。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/243f186fb5577770de47c669d7ea87ce99b7d452
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