東日本旅客鉄道は新幹線eチケット(トクだ値)において、初めてとなる「タイムセール」を実施中。最大60%の割引、これは嬉しい。トラベルジャーナリストの野田 ハルカ氏はこう話す。 「秋田、山形、上越新幹線が対象です。6月12日〜22日が乗車日のチケットは、27日から順次発売が開始されています」 喜ばしい一方、今各地でインバウンド増加による交通トラブルが多発している。 「2024年日本政府観光局(JNTO)の発表によると、訪日外国人数は3,600万人を突破。過去最高を記録しています。その波は、都市部のホテルや観光地のみならず、新幹線やバスといった移動空間のマナー問題にも及び始めている印象です。SNSでも声が上がっているのをよく見かけます」 大きな問題になっているのは常識、当たり前の違いだ。 「特に新幹線などは、指定席や静かに過ごすという日本ならではの暗黙の了解が多い場所。訪日観光客にとっては、それが理解されていないケースがあり、現場でのトラブルやクレームは増加傾向にあります」 「無断着席」はもはや日常だと野田氏も話す。 「指定席を理解していないケースは本当によく見受けられます。国によっては指定席という概念が存在せず、イメージが沸かないのでしょう。空いているから座る、それが逆にスタンダードの人がいるわけです。多くの場合は説明をすれば、席を立ってくれますが問題はそれすらしない場合です」 今回お話を聞いた男性は、まさにそのトラブルに巻き込まれた。 「そっち空いてますよ?としれっと言われてびっくりしました。もう新幹線に指定席はないですよね。日本語しゃべれそうなのに都合が悪くなると聞こえない振り…。バスでも駄々をこねている人を見かけて…。なんというかコミュニケーションとしてどちらだけが頑張ったり、我慢したりする構造自体に疑問を感じます」 野田氏は「日本のインフラは、外国人観光客を受け入れるには言語面・文化面でのサポートが圧倒的に不足している」と話す。 「英語対応の案内も徐々に増えていますが、『どの座席に座るのか』『車内での静けさの保ち方』といった文化的コンテクストまでは伝えきれていません。これにより知らずにマナー違反をしてしまうケースも生まれているのです」 本当に知らないだけ?と疑いたくなる事例も増えていることも大きな問題だ。 「わかっててやってるんじゃない?そう見えてしまう。もちろん真意は分かりませんが…。いずれにしてもインバウンドの増加は止まるところを知らぬ勢いで伸びています。今や私たちは常識が通用しない社会に生きているという前提を持つべきです。異文化が交わる場所では、どちらが悪いという視点ではなく、制度側が『ズレ』をどう埋めるかにこそ責任があります。もちろん、悪質なケースは毅然と取り締まることが前提ですが」 男性の身に起こった交通トラブルは【関連記事「アッチアイテル」と指さされた場所は…。。「注意喚起だけじゃ足りない…」日本人が我慢を強いられる現実に物申す!】でお読みいただける。 【取材協力】トラベルジャーナリスト|野田 ハルカ氏 【聞き手・文・編集】常田真悠 PHOTO:Getty Images 【出典】日本政府観光局(JNTO)
コメント 10件
日本人は優しく性善説で考える人が多いので「外国人だから知らなかったのだろう」と相手を思いやる方向で勝手に結論づけてしまいやすいです。 でも、私の個人的な経験則では、マナーの悪い外国人って「本当はルールを知っているのに ワザとやっている」というケースのほうが多いですよ。 ですから、今後のためにも「仮に知らなかったとしても それで許される事ではなくて、ならぬことはならぬ」という姿勢で対処していくことが大切だろうと思います。
車内でも指定席は買えますよ。 空いてる席に座り予約した人が来れば移動する事が条件です。 また、予約した席で問題があれば空いてる席に移動ができます。 新幹線には必ず緊急席があり2席用意されてます。 具合が悪い場合に移動できます。
筆者がどこまで真実を書いているのかは知りませんが鉄道でもバスでも指定席を買ったのなら特別な事情を除き売った運行会社は保証もしくはそれに相当する席を用意提供する義務と責任が有ります。別の見方をすれば盗られたのが日本人ならなんとか丸め込んでやり過ごせないかと値踏みされていますよ。
単に対立構造煽るだけかもしれない記事なので慎重にとは思うが、間違いなくインバウンドは増えてるしまず車掌駅員の負担はかなりのものと想像しますよ。現場最前線の彼らに必要十分な対価は払われているのか? 座席、通路を塞ぐ荷物、とにかく喧しいマナー問題は待遇の確保があってから対応してほしい。客にとっても安易なインバウンドにはノーですね。
客同士で口論するのはやめたほうがいいでしょう。私ならすぐに客室乗務員を呼びます。 運行会社は、指定席券を持っている人に、該当する席を提供する義務があると思います。 その義務を怠っている場合は、運行会社に責任があると思います。もしその席に座れない場合、運行会社は他の席を提供するか、最低限でも指定席料金は返却する義務があると思います。 今、日本には年間3千万人以上様々な国から外国人が訪日しています。言葉や文化の違いはあると思いますが、指定席は、運行会社が乗客に席を提供すると言う契約をしているわけですから、運行会社はしっかり対策を立ててもらいたいです。
中国の高鉄は席がなければそういうチケットを買うので自分で分かるはずなんだけど、既に中年女性が座っており夫が自分が立つからと中年女性の隣に私を座らせた。 中年女性は座ったままなので私が夫をデッキから呼び寄せて降りる駅まで私が立ってたよ。 中国の夜行電車だと結構席が自由だったし、女性の子供が彼女のために予約して理解できてなかったかもしれないし、価値観の違いがあって当たり前と思うしかないね。 新幹線でそんな人に遭ったら自分の時間が台無しだよね。
確かに多くなりましたね。私も二度経験して声を掛けたら外国の方でした。 英語なら何とか対処出来ましたが中国語だったのでアプリを使い説明しました。 でも、その一人が理解しないのか座りたい主張がキツく車掌に頼んで対処してもらいましたが、最後に何か捨て台詞「怒りの」でしたね。 嫌な思いをしたのは確かです。
どうせ外人向けレールパスで格安移動だろうな。車掌を捕まえて間に入ってもらうのが正当。どかないなら別の座席を用意する権限を持つのも車掌。座席が使えない場合の払い戻しを証明する権限も車掌。全ての鍵を握っています。
外人観光客だって飛行機で来日してるんだから、指定席という文化は知ってるはず。 勝手に違う席に座っちゃったけど、指摘されて謝るよりはまず「あなたが空いてる席に座れば?」とまず言ってみる文化なのかな? 日本社会はアンタの国よりチョイ杓子定規なんだが、それを一から手取り足取り(英語で)説明するのは、コッチも面倒くさいんですよ… 外国人観光客が少ない(かつ日本経済が世界的にプレゼンスがあった)なら、大人しくしてるんでしょうけど。
席を占拠されたらまずは日本語でいいからしっかり主張すること。英語がしゃべれないから云々で引っ込んでたら何も変わらない。車掌に言えっていう人もいるけど、現状ではいつ回ってくるかもわからない。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/76ae57cda5d16c4df5c83c5f7bbf9d35e12adfda
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