久しぶりの大物横綱の誕生だ。初土俵から13場所での昇進は、横綱の地位が明文化された明治42年以降、最速となる。二所ノ関部屋所属の大の里(24)はこの先、角界を背負って立つことが期待されるが、ちょっと気になる悪癖があった。 *** 今夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たし、横綱昇進を決めた大の里。 「師匠である元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方(38)以来、実に8年ぶりとなる日本出身の横綱誕生に角界が沸きました。2度のアマ横綱に輝いた日体大時代から将来を嘱望されていましたが、成長のスピードは想像以上です」(相撲記者) 大の里の昇進は、角界にとって横綱が一人誕生したことにとどまらない、大きな意味があるという。 「昨今、大相撲は“若貴ブーム”が巻き起こった1990年代以来の盛況を見せています。インバウンド需要も相まって昨年から全場所でチケットは完売。ただ一方で、古い体質が忌避されるようになったせいか、入門者数は90年代初頭に比べて4分の1ほどに激減している。角界関係者は口をそろえて“運動神経の良い子が集まらなくなった。このままでは魅力ある取組を見せられなくなってしまう”と言い、競技レベルの低下を憂えています」(同) そんな最中、大の里がデビュー後わずか2年で横綱となった。 「みなが“彼ほどのスターが現れたことで向こう10年、大相撲は安泰だ”と胸をなで下ろしています。入門者のレベル低下という現実をしばらく糊塗できるというわけです」(同) 大相撲の命運を握るともいえるその存在。だが、「週刊新潮」は約1年前、彼にまつわるある不祥事を報じていた。 それは未成年で番付外だった年下の兄弟子、総勢山(そうせいざん・20)に風呂場で飲酒を強いるなどのイジメを繰り返していた件だ。大の里は酔いつぶれる総勢山の様子を面白がり、笑っていたという。問題行動の全容は、関連記事【「稽古は週に3日で、相撲部屋の体を成していない」「弟子の悪質アルハラも」 二所ノ関部屋で何が起きているのか】に詳しい。 相撲協会は当時、「週刊新潮」の取材には一切答えず、先手を打って大の里が総勢山と飲酒していた事実のみを公表。協会を慌てさせるワルっぷりがあらわになった。 彼の“困りごと”は他にもある。二所ノ関部屋の関係者が嘆くには、 「大の里は総勢山に対してだけでなく、他の兄弟子にも平気で“先輩イジリ”をするんですよ」 先輩に対して? 「はい、先輩にちょっかいを出し、本気で“やめろ”と怒られても、みなの前で何度も繰り返す。相手が迷惑がっているのを見るのが楽しくて仕方がない感じで。そういう時、いつも悪童面して笑っていますよ」(同) 角界は長幼の序に厳しいはずでは? 「部屋の中では大の里だけが特別扱いですから……。番付でナンバー2の十両・白熊(26)だって、負けたら二所ノ関親方からこっぴどく叱られるのに、大の里はほとんど何も言われない。その上、後援会の関係者までが“ウチは泰輝(だいき・大の里の本名)の部屋だから”と手放しで褒めちぎるありさまで、誰も彼をとがめられなかった。結果、抑えが利かなくなったんです。親方がしつけなければいけないのに、何しろ大物新横綱なので」(同) 192センチ、191キロの巨体にして俊敏さは比類ないと絶賛される大の里。 「右差しで前に出る相撲が得意です。近頃は左のおっつけもうまくなり、より推進力が増した。強さは圧倒的ですね」(相撲記者) 大物の評を超えた真の大横綱たるには「心技体」の充実が必須だが……。 「週刊新潮」2025年6月5日号 掲載
コメント 10件
この記事は過去の行為を掘り起こしての記事なのかな、それとも今現在も続いているという記事なのかな、過去の記事を再掲載しているのであればデイリー新潮の記者には悪意を感じますし、現在も続いているのなら相撲協会は動くべきだと思います。 横綱の素質に問題があるということになりますからね、デイリー新潮さんはその辺を明らかにしてほしいですね。
昔は殴打、暴行は当たり前のように存在していたから、記事に書いてある程度のことは、相撲界なら日常なのかも知れない。 歌舞伎や大相撲のように、江戸時代から続いているものは、今の基準では測れないことがある。最たる例が、人命救助で土俵に上がった女性に降りるよう相撲協会員が指示した出来事です。 7年前でその発想ですから、相撲界の人たちが、今のコンプライアンスに適応出来ているのか、疑問に思うことはあります。
大の里誕生は確かにめでたいしぜひ大横綱になってもらいたい。 ただもし不祥事があれば白鵬の場合や他の例に対してと同じように対応しないといけない。 八角理事長らは公平無私を貫くべき。 それを出来ないなら公益法人としてどうなんだろう?と思いますね・・
相撲部屋でよくある(凧にする)てやつでしょう。学生時代にタイトルをとって、将来嘱望されている弟子を持ち上げて育てていくって言う割と昔からあるやり方ですよね。まぁ最近では変に誤解して問題行動を繰り返すような子が出てくるんで少し改めなければいけないじゃないかな。
横綱昇進でせっかく盛り上がっているときに昔の記事を引っ張り出して何をしたいのかな。大の里関は心技体兼ね備えた立派と云われる横綱になってください。期待しています。
24歳の彼の「今の事」なのか?「過去の事」なのか?それによってこの記事の重みも変わってくる…。 「特別扱い」されてるとしても八百長試合では無く「実力世界の結果」で得たのは事実。 横綱としての重圧、自覚、風格、全てこれからのしかかってくると思う。 今はまだ、新芽を詰むようや記事は不要かと…
これが事実なら親方の稀勢の里も白鵬と同じ様な処分を受けてもおかしく無いんだよね。大の里が居る部屋の親方、師匠だから見て見ぬふりなのかも知れないけどね。苦汁を飲まされて相撲協会に従って来た白鵬が可哀想に思えるね。
事実であれば応援する気になれんな。 今後何か事を起こしても日本人横綱と言う事で協会や部屋がもみ消すのか、マスコミが忖度するんでしょうか。 相撲界の歪みが見てとれますね。
中村部屋の力士がいた当時の部屋のパワーバランスは分からないが、白熊達が一緒に出ていかなかったのにはそれなりの理由があると思うけどね。
相撲の新大関・新横綱は昇進の瞬間だけ華やかな話題となるが、昇進後の成績はまぁ鳴かず飛ばすとなる。近年は特にね いわゆる星返しか?と疑いたくなるのも無理はない。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/0adeacaa86cb347d2041c61c15ff2094269d9c14
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