今年は6月22日東京都議会選挙、さらに7月には参院選がある。当然、各政党は二つの選挙に総力を挙げて取り組む。ただ、その大事な選挙直前に自民党に大きな失点があった。農相を務めていた江藤拓氏の「コメは買ったことがない」との発言だ。批判を浴びた江藤氏は、都議選まで1カ月のタイミングで農相を更迭された。 元々、この二つの選挙は自民党にとって難しい戦いが予想されていた。自民党派閥、さらに都議会の会派で裏金事件があったからだ。 江藤氏の後を継いだ小泉進次郎氏は得意の発信力を駆使し、コメの供給状況改善を試みる。ただ、市民目線を欠いた閣僚の失言がなくなるわけではない。都議選への影響をどうみているのか。出馬する候補に話を聞いた。(共同通信・東京都議選取材チーム) ▽余計な発言 都議選に立候補するある候補は、落胆した様子を隠さなかった。「選挙前に本当に余計だよ」。裏金事件の余波が残る中、追い打ちをかけるような発言によるダメージは大きい。「いつも選挙前に誰かが失言をしているような気がする」とため息はやまない。 政治家として、パーティーでの立ち振る舞いを理解できないわけではない。「パーティーだから冗談を言おうと思ったんだろう。ただ、立場を考えないと」。選挙まで1カ月を切り、時間もない。「批判はされるだろうけど、地道に活動していくしかないね」と自分に言い聞かせたるように話した。 ▽選挙前には誰かが不祥事を起こす 別の男性候補者はこう嘆いた。「本当にいつもなんですよ。選挙前になると誰かが不祥事を起こす。だいたい失言ですよね」 彼が懸念するのは、失言した江藤氏と自分たちが同一視されることだ。「自民党全体が世間知らずで、生活者の視点を欠いた党とも見られかねない」と話す言葉に力はない。 自分が地元の支持者に支えられているだけに、発言はこたえた。「自分もスーパーに行くし、お米の価格が気になっている。そういった地方議員がほとんどのはず。生活者の視点に立って政策を考えていることを地道に訴えていくしかない」。最初に話を聞いた候補者と同じ、「地道」という言葉を口にした。 ▽政権の無策に恨み節 もう一人、選挙戦の準備に追われる候補に聞いた。電話越しの声からは怒りの感情が伝わってきた。 まず、こう切り出した。「農相には辞めてもらった方がいいと思っていたので、辞任は良かった。コメの話はみんな心配しているのに、能天気なことを言っていた。消費者のことを考えていない発言だった」 石破茂首相は、物価高やコメ価格の高騰に対応し切れていない。「備蓄米は放出しているが、国民には届いていない。政府にできることは多いのに無策」。口調からはいらだちが見え隠れした。
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米高騰はあらゆる物価高の中のひとつに過ぎない。 主食ということで注目は浴びやすいですが、米だけ何とかしても本質的な解決にはならず。 物価上昇に可処分所得増がまったく追いつかない状態(スタグフレーション)の解消に向けた取り組みをしないと意味がないですからね。 通常のインフレ(コストプッシュ)であれば増税がひとつの解決策ですが、スタグフレーションとなると減税に加えて、コストプッシュインフレ以上の時間を要します。 米価格が下がったから自民党というのは短絡的過ぎますし、スタグフレーションへの本質的な対応を評価するべきです。 皆さま、くれぐれもご注意ください。
米に関する失言はかすり傷程度であって、現政権が誕生してから日々、出血が続いていて重篤な状態になっている。 そこに来ての失言なので、あまり大勢に影響はないかと… つまりは元々、自民党政権と今の自民党総裁がダメ過ぎる事で嫌気がさしている土台がしっかり構築されていて、嫌気メーターが高い値の時に失言飛び出して噴火しただけ。 メディアは叩くチャンスを狙っていた。 しかも、年金問題を無視する様に米の話題をわざと続けている。 本来は年金問題で崩壊だと思うけど… 失言の質としては首相の「財政はギリシャよりマズイ」発言の方が深刻にヤバいと思います。 これはリアルに首飛ぶレベルの失言だと思いますよ。
政治家が、国会でああだこうだと言い合っているだけで、国民の生活に直結する政策、目に見える政策をなかなかしないことがモヤモヤするんだと思う。 今回の小泉さんのように批判を恐れず即実行することが、賛否あってもちゃんと仕事をしていると思える。 自分の地位を守るために権威におもねったり、政敵を蹴落とすために無神経なことを言ったり、自分たちのことを考える前にまず国民のことを考えてほしい、政治家には。
確かに最終的には飼料用になるのでしょうけれど、高騰する米価に苦しんでいる大勢の国民の前で、家畜の餌だなどと発言すべきでは無かったように思います。 俺も地元のスーパーで半額になった寿司を良く買っていますが、後数時間で残飯になるような寿司なんかって言われたら、正直言って気分が悪くなってしまいます。 国民民主党は対決より解決をスローガンに掲げていますが、最近は他党に対してかなり攻撃的な言動も多くなっており、最近の国民民主党にはげんなりしてきます。
備蓄米に関して言えば最初から価格を下げて2000円台で販売したほうが良かったのではと思う。 JAと大手卸売り業者にすれば普通の流れだったのだろうが、如何せんスピード感が無さすぎる。 政府も3月の入札の備蓄米が市場に出てるか調査が遅くて対応が後手後手になった。 小泉はその点を理解していたから随契で価格を下げて国民目線で対応した。 だからといって都議選や参院選を自民党でとはならんだろう。 今の自民党はマイナスが少し減った位でしかない。 やはり駄目なのは衆院選で過半数を取りながら政権交代できない野党の体たらく。 維新にしろ立憲にしろ自民党の失策を擁護してるようにしか見えない。
小泉さんになったとたんに何ヵ月も止まって行方不明とまで言われてた備蓄米が急に店に届くようになった。 米失言もそうだけど、国民がこれだけ困ってたのに小泉さんに代わってこれだけ変わるなら江藤が何らかの意図で止めてたとしか思えない。 あるいは、備蓄米発送したとわざわざ虚偽のパフォーマンスまでやって嘘をついたか。 失言以上にこっちの方が追求されるべき重大な問題だと思う。 JAのような組織と結託して一緒に入札金が高くなる方へ誘導していくらかの利潤を長く得ることが目的だったんじゃないのか? 警察も含めてこの方面の調査をしてもらいたいくらいだ。あまりに不自然。
やれる事をやらなかった自民党が、前農水大臣の失言で窮地に立たされて策を打ったというだけの話。 一部のおばさんに人気の有る進次郎を農水大臣に立てて、備蓄米を放出すれば自民党の株も上がると思ったのでしょうよ。 でも言っとくけど、米問題を引き起こしたのは元々自民党のせいだからな。 それを取り戻すための穴埋めとして備蓄米を急に放出してるけど、そもそも備蓄米というのはこういう緊急時の為に備蓄してる物なんだから、出して当たり前。 進次郎のスピード感とか全く関係ない、むしろ進次郎にするまで放出してこなかった自民党石破政権を非難するべきだと思うけどね。 それが何故か進次郎ブームみたいな旧メディアの持ち上げ方になってるのが非常に不可解なんだが…
備蓄米ね、2000円は高いよね。米価格はそこがベースになりかねない。 ということは普通米の価格は元には戻らないということが確定。 下がってもわずかだろう。 もう、全体的に物価上昇に所得が追いつかないのだから、減税ものらりくらりと言い訳してやらないから。
小泉氏の政策の是非に関わらず、7月参院選での自民の評価は慎重に判断するべきと考えます。米価高騰→備蓄米放出→米価正常化、とごく当たり前になるはずが、JA買い占めにより米価が正常化しなかった訳で、本質的には自民党の失策の尻拭いを党自らしたという構図にすぎません。よって、コメ政策に限って見ればマイナスからゼロへ、ふり出しに戻っただけとの見方ができます。むしろ、当初騒動化した分マイナス評価すべきなのではないかとさえ思ってしまいます。 もとより、石破政権は現在実績が何一つありません。トランプ関税、減税否定、政治とカネ、中国すり寄り等、寧ろマイナスの印象が強いです。 7月の参院選の論点はあくまで国民にとって最大の関心である経済政策と思われ、これを国民がどのように評価するかが勝敗を分ける選挙になると思われます。一時的にコメ騒動が注目を集めていますが、参院選前には論点は経済に収斂するものと考えます。
政治家にとって選挙は一番神経質なる時期。 只でさえ逆風が吹いている自民党にとって、農水大臣の失言は候補者にとって痛い。 選挙活動を妨害するのかと思っている候補者が殆どだろう。 江藤前農水大臣は米騒動に緊張感が感じられなかった。 程々に茶を濁して、国民が米の価格に慣れて貰うのを期待していたのではないだろうか? 農水族議員もほとんどは米価格高騰に手を差し伸べるべきではないと考えている。 こんな議員を輩出した選挙区の有権者も責任を感じないと駄目だ。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/7693d606ab4f9ec49fe16b726cae45cdcc4bec35
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