「小泉バズーカ」は効くのか。6月初めに備蓄米を5キロ2千円で店頭に並べたいとぶち上げた小泉進次郎・新農林水産相。政府の備蓄米を随意契約で小売りに直接販売し、足りなければ無制限に放出するという。5月21日の就任後は連日メディアに登場し、怒涛のようにメッセージを出し続ける。なりふり構わぬ姿勢は、官邸の命をうけ、デフレ脱却のために異次元の金融緩和策を打ち出し続けた「黒田バズーカ」を彷彿させる。7月の参院選までに結果を出すために、背水の陣で臨む。 * * * 「小泉進次郎です。お元気ですか? また(あなたの)出番がやってきましたよ」 その電話は20日午後に突然かかってきた。驚きながら「ご本人ですか? 出番って?」と聞き返すと「コメですよ、コメ。これを何とかしないと。いくらなんでも今は高すぎますよね。(国民の)コメ離れが起きてしまうでしょう」。 かつて農業や農協問題を取材していた筆者に、強い口調でこう話しかけてきた。 「なんで農業の取材をやめたんですか? 全農(の取材)もやったでしょう」とたたみかけてきた。慌てながら簡単に説明した。 同日午前、経営再建中の日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長が進次郎氏と面会したというニュースが流れた。 筆者は、その確認のために進次郎氏の事務所に連絡した。確認事項をメールしてほしいといわれた。ついでに進次郎氏が自民党農林部会長時代に、筆者が取材していたことも書き込んだ。3時間後に進次郎氏本人から電話がかかってきたのだ。 日産の件で問い合わせをしたのに、いきなりコメ問題を持ち出してきたのが意外だった。 その日の夜に、進次郎氏が農水相に就任とのニュースが流れ、さらに驚いた。 関係者に聞くと、進次郎氏は農水相就任の前から、コメ問題を何とかしないと、とたびたび周辺に話していたようだ。政権や参院選などをにらんで、コメが重要なテーマになると思ったのだろう。 いま思えば、日産の件で問い合わせをしたとき、進次郎事務所の対応が予想外に良かった。確認したい点があれば、進次郎氏に確認すると秘書が言ってきた。日産への対応でも注目を集めた進次郎氏は、自身にプラスになる発信をとても意識しているな、と感じた。そうでなければ、番記者でもない人間に直接電話してこないはずだ。
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今回進次郎が売りに出してるのは備蓄米の中でもかなり古い部類に入る米だから正直5キロ2000円に出来て当たり前 なんなら例年なら5キロ1300円とかで売りに出されてるから2000円でも割高なくらい わざと何もしなかった江藤に比べればマシとは言え、古米が新米より安いのは当たり前で、ここからさらにもうワンクッション入れて新米の価格システムにもテコ入れ出来て初めて進次郎は評価される
今の備蓄米放出についてはあらかた道筋がついたと思う。 コメ問題は、国民目線の策を早く出して少しでも不安解消と納得感を感じさせてほしい。 多くの国民が渇望していることに、納得感があると思うんですよね。 少し高くても農家さんがこれまで同様に米作り出来る体制を支援するとか、大事なことがいろいろあると思います。
農政で結果を残せば当然の事ながら評価に繋がっても良いとは思うが・・・ 若く熱意はあるし、政界の事にも詳しいので、今回のような旧態依然とした組織や状況への改革や党内改革などは出来うる人材だけれども、トンチンカンな発言や知識からも分かる通り、国の経済や行く末を任せられる人ではない。 首相など、国の経済を担う立場になってしまうと、父親と同じで野心的な経済人の軽い神輿として悪政に手を付けてしまう可能性が高いので、注意というよりも警戒が必要なはず。 しかし、農水大臣就任後の視察時における周囲の相変わらずのミーハーぶりを見ていると、将来においてはそんな懸念も虚しく首相の座に就いてしまいそうで怖い。
備蓄米5kg1000円しないものを2000円で店頭に並べる。随意契約で中間マージン飛ばして小売りにとうたっているけど、結局5kg2000円の概算金の米が店頭で4000円以上で並んでる今と流通マージンの掛率かわらないんだよね。 ただ、古古米で元値の価格が安いからというだけだと思うのだけど。 でも、これで5kgの米を店頭並べるには上乗せ1000円ちょっとでいいことがわかりましたね。大手卸が昨年比より3倍の利益とかネットニュースになるわけです。
備蓄米にも限りがあり、その恩恵にあずかれるのは時間に余裕があり頻繁に店舗を回れる高齢者が中心となるのは明白だ。 共働き世帯や子育て中の家庭、非正規で働き詰めの若年層など、本来こそ支援が必要な人々が買いに行く頃には売り切れ。しかも随意契約で選ばれるのは大手小売のみで、中小店舗や地域商店が排除されれば、地方や買い物弱者には届かず、都市部の一部の消費者だけが得をする。 公平さも実効性も欠いた制度で、「2000円台で買えました」という実績作りに過ぎないのではないか。米価全体の安定価格供給の仕組みでなければ無意味なパフォーマンスである。
素早い行動が素晴らしい。JA,農水族や野党ではできないことが、やればできることを見せて欲しい。当たり前のことをやるのが大事です。国民は米急騰で苦しんでいるのです。野党は批判だけで良い提案はありませんでした。農業政策を根本から転換してほしい。農業を長期的展望で強固なものに変えてほしい。まずは安いコメを店頭に並べて欲しい。
小泉大臣と石破総理の動きに対して、選挙対策の一過的な物だと批判をする人もいますが、パフォーマンスであろうとJA全農を慌てさせ、実際に古々米であっても5kで2.000円代で販売できるのだから、それは良い事だと思う。彼がいなければコンビニやネットで流通させる事も考えなかっただろうし、まだまだ値上がりしていたと思いますよ。これに依って参院選で自民党と書くかは分からないが、とりあえず評価はしても良いと思います。
備蓄米が生産された時期には5キロ2000円かそれ以下で流通していたこともあったのだから2000円でいいんじゃないかな。しかもこれまでそれ以上の価格で売って儲けたのだし。 とりあえずこれをたたき台にして、どこに着地点を持っていくかは政治家の手腕。 この数ヶ月の主食という立場を人質にして値段を上げ続けてきた状態をブレイクさせた事は賞賛したい。
バックに財務省が見え隠れしている。国有財産である備蓄米を入札では無く、随意契約で売り渡すには、財務省の了承が必要だ。備蓄米を2千円で市場に放出し、今年度備蓄米購入価格を低く抑えようという財務省の意思が見える。長年財務省と農民は米価闘争を繰り広げてきた。現在の米価で困るのは本質的には財務省だということだ。
今は5kg単位で米を買う気にはなれない。買いたい米をその場で試食できれば別だが。備蓄米もさばくだけに感じる。美味しい美味しくないは二の次って100年前の話だよ。美食の時代の今日、美味しくない米を食べたいと思う国民は一割に満たないと思う。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/34defe2a4d0894139a2ec4038e44c48726b2f27b
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