広島市立工業高校(広島市南区)の校長が「明日から学校に来させないでください」などと生徒の保護者に告げたのは、適正な手続きを経ない処分だったとして、元生徒の男性(19)が市に慰謝料約230万円を求めた訴訟の判決が27日、広島地裁であった。光岡弘志裁判長は学校側の対応について「適切な手順や対応を欠く」として、市に20万円の支払いを命じた。 判決によると、2021年に入学した生徒は授業中にタブレットゲームをしたり、教師に「死ね」と発言したりするなど、問題行動を繰り返した。翌年9月に校長が生徒の母親と面談。学校の指導の限界を感じ、「明日から学校に来させないでください」と伝えた。これを受け、生徒は転校した。 校長の発言について、生徒側は「登校させずに家庭での反省を促す『家庭反省指導』であれば、保護者の理解が必要だった」などと主張。一方、学校側は「母親からの同意があったと認識していた」と反論していた。 判決は、校長の発言は家庭反省指導だったと認定した上で、発言の趣旨や反省期間などを伝えず、指導を受け入れるか判断するための必要な情報を提供しなかったと指摘。「教育を受ける機会の制限との関係で、必要な配慮を著しく欠いた」と違法性を認めた。 判決後、元生徒は「もう、通っていた高校にいけないと聞いたときは、本当にショックでした。そこから、私の生活は大きく変わってしまいました。私の高校生活を取り返すことはできませんが、これを機に、学校による不適切な対応が少なくなればいいと願っています」とのコメントを出した。原告の代理人は「こうした違法な措置は多くの学校でとられているのではないか。教育委員会は各校に指導してほしい」と会見で話した。 市教育委員会の担当者は取材に「主張が認められず残念だ。(問題行動がある)生徒との協議にも影響が出てくる」と述べた。(遠藤花)
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高校生が、授業中にタブレットゲームをしたり、教師に「死ね」と発言したりするなど、問題行動を繰り返した生徒に対して「学校に来させないで」と言ったことのどこが問題なのかが分からないし、裁判で敗訴になってしまうのですね。いわゆる停学ということでいいのではないかと思うのですが、停学にしたら違法ということなのでしょうか。その子の行動によって周りの生徒が被る被害も当然あるでしょうし、学校としては当然のことを言ったのではないかと憤りを感じます。例えばコンビニとかでお客さんが店員さんに暴言を吐いたりルールを逸脱したりしたら、警察を呼ばれて出禁になると思うのですが、そんなことをする人が裁判を起こしたら、お店側が負けてしまうのでしょうか?率直にわからないので教えてほしいです。
管理職の出席停止措置が不十分だったのが大きな問題だと思います。 行動に関する出席停止の運用の際は、保護者の意見の十分な聴取や理由や期間を記載した文書を交付しなければなりません。また、当該生徒への指導や配慮が大切になります。 かなりハードルが高いものになっています。 これは、管理職のミスだと言わざるを得ません。 感染症などは学校保健安全法に基づいて対処することが必要になります。 管理職の生徒排除思想こそ、とても危険だと思います。一度、受け入れ入学を認めたからには、管理職は責任を持って対処しなければなりません。 この管理職は、上記の内容を十分に理解していないと判断された結果だと思います。
うーん。 公立高校では、よくある生徒指導上の事例ですね。 高校教育の今後の在り方に関わる重要な問題です。 この判決で確定してしまえば、これが「判例」となって、今後の全国の高校における生徒指導の在り方が大きく変わってしまいます。 高校側はここで安易に妥協せずに、控訴して司法の良識ある判断に委ねるべきです。
この弁護士の主張は、実際現場を見たわけではないですが、おかしいと思います。暴言の回数や、他の生徒の迷惑行為など、明確なものは分かりませんが、学校長が、出席停止命令を出すほど、学校側は困り果てていたんだと思います。この弁護士の主張が、罷り通るなら、教育 はもはや成立しないでしょうし、何でも言ったもん勝ちになるでしょうね。
学校側、いや、教師側も訴えてください。 授業中に指示を聞かず、 教師に死ねと、言うのでしょう?全ての原因は、その生徒です。 教員を守る管理職として、この校長の言った言葉になんの問題があるんですか?いい校長ですよ。 転校できてよかったね、 前の学校で、傍若無人に振る舞って、行く所なんか無いですよ。 これが司法で争われる案件なら、本当に先生はAIに任せてしまう方がいいかもしれません。
「もう、通っていた高校にいけないと聞いたときは、本当にショックでした。そこから、私の生活は大きく変わってしまいました。」 言っては何だけど、他のまじめな多くの生徒の生活も大きく変わったと思いますよ。 良い方法に、 手順に問題があった? いきなり 「学校に来させないで」 では無くて、先ず 「このままでは、学校に来させないで下さいと、言わなければならなくなります」 とかワンクッション入れて、それで素行が改善しなかった時に 「学校に来させないで」 と伝えれば良かったって事ですかね
生徒の教育を受ける権利というもので守られているわけだが学校の権利も守られるようにしないといけない。 不適切な行動をとる生徒を拒否する権利も学校にはあるべき。 そういう生徒は特別な学校を設置して通ってもらうかオンライン授業での保障をするとかがいいのではないだろうか。
学校現場が困り果てるほどが、どのくらいだったのかはよくわからないが、おそらく相当なものだったと解釈させてもらいました。学校に文句言う前に、自らは反省する点はなかったのでしょうか?学校もやり方に落ち度はあったにしろ、このまま高校生側が勝訴で終わらせてはいけないのではないでしょうか?
なんで生徒側に同情する論調で報道されるのかわからない。 こんな生徒がいたら回りの生徒もどんなに迷惑していたことだろう。 敗訴になった市もそうだが、学校、校長、先生方が本当に気の毒だ。 日本の場合、社会に出てからもそうだが、会社での問題社員、このケースのように学校での問題生徒の権利が異常に守られ、しかも学校と問題生徒の関係のみに焦点があてられ、先生や生徒の迷惑に全く配慮が無い。 『不適切な対応』では無く、常識として『至極真っ当で正しい対応』だ。 市は是非、控訴して欲しい。
転校したことから人生変わったのではなく、問題発言や学校生活のルールを守らなかったから転校することになったのですよ。むしろ、自分のしたことを学校が指導してもらったことに感謝の気持ちを持ち、自分のしたことを改めようとする態度をとることができれば、よりよい人生が送れたと思います。
引用: https://news.yahoo.co.jp/articles/ab9fccb0dd2877cd8fcf439a8ec8aae18eb8a53f
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